2nd stageが決まったときはうれしい反面、プレッシャーだった

――前作から約1年ぶりの続編スタートになりますが、『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる 2nd stage』(以下、あやひろ)の撮影まで、お二人が会う機会はありましたか?

森カンナ(以下、森) たまにご飯を食べたりしていたので、そんなに久しぶりという感じではなかったんです。ただ現場で彩香ちゃんになった加藤さんを見たときは、「久々だ!」という感覚がありました。

加藤史帆(以下、加藤) 衣装合わせのときですよね?「今回の弘子先輩はこういう服を着るんだ!」と新鮮でした。

――前作の反響はいかがでしたか?

森 すごかったです。たくさんの方からコメントをいただいたり、夏ドラマのランキング上位に入ったりと、あやひろファンの方々が盛り上げてくれているのが伝わってきました。当事者のレズビアンの方や自分のセクシャリティに悩む方からたくさんのメッセージをいただきました。

加藤 あやひろで私に興味を持って、ファンになってくださって、初めて日向坂46のライブに来たという方もたくさんいらっしゃったんです。昨年12月でグループを卒業したのですが、その前に自分がきっかけで日向坂46を知ってもらう機会を作ることができて良かったです。

――続編のお話はいつ頃いただいたのですか?

加藤 今年の冬が終わるぐらいでしたよね?

森 そうそう。それからは信じられないぐらいスピーディーに撮影が進んで。

――2nd stageが決まったと聞いたときの率直な感想はいかがでしたか?

森 うれしい反面、プレッシャーでした。これだけ、あやひろを好きと言ってくれる人がいるから、このまま終わったほうがいいんじゃないかとか、いろいろ不安要素もあったりして、一度「大丈夫かな」と考えました。でも「絶対に続編をやってください」「二人のその後が見たい」という声がたくさん届いていて、その言葉が背中を押してくれました。今は本当にやって良かったと思います。

加藤 もう、あやひろはできないのかなと勝手に思っていたので、率直にびっくりしましたし、うれしかったです。前作のDVDやBlu-rayを購入して、「ずっと見ています」という声も届いていましたし、2nd stageが決まったのも、あやひろを愛してくださる皆さんのおかげだなと感謝です。

――クランクインして、すぐに前作の感覚は戻ってきましたか?

森 弘子先輩は結構表情を動かすので、何かリアクションしたときに「あ、これだ」「帰ってきた」という感覚がありました。

加藤 クランクインして最初のシーンで、「ここを直角に走って曲がってください」という指示があって、「彩香ちゃんっぽいな」とすぐに思いました。