感動が好きな人と「地道な成長」を遂げられるように
――AmaductioNの組織としてのは、どのような特徴がありますか?
稲留 各事業が比較的小規模で社員一人一人が当事者意識を持てるような環境づくりを心がけています。鶴見さんに創っていただいたのですが、会社のステートメントには全員が「漫画の編集者」や「タレントのマネージャー」のように、ビジネスを「コンテンツ」として育ててほしいと思っています。さらにビジネスを通して得られる感情面でのインセンティブと、給与などの報酬面でのインセンティブの両方を大事にしています。感情と報酬の両軸が回らなければ意味がないと思っています。
鶴見 エンタメを手がけることは感情面でのやりがい感じるものの、それだけだとやりがい搾取になりやすい。あるいは収益化できたとしても一過性のビジネスになりがちですが、AmaductioNはエンタメナレッジを活用したプロモーション企画やタレントキャスティング、コンテンツ周辺のリレーションを活用したソリューション提供や人材派遣事業など、独自の収益構造を築くことで「地道な成長」を実現していて、利益が生まれる構造が作れています。先ほど申し上げたとおり、セグメントされたマーケットの中でニッチだけど確実にニーズがあることをビジネスにしていることが背景です。感情と報酬の両輪があって「エンタメが好き」という思いに嘘がないと感じています。
稲留 ロマンとそろばんの両方がないと、意味がないですからね。創業初期に「エンタメでだけで安定的な利益を生むのは難しい」と考えていて、リンクする新規事業をどんどん創っていったことは間違っていなかったと自信を持って言えます。
――可能性もますます広がる御社で、求めている人材像を教えてください。
稲留 自分で事業に深く携わりたい、新規事業を創ってみたいと思う方で、特にエンタメや人に感動を与えることに興味ある方は当社にマッチしていると思います。人が成長していくことを間近で体感しながらビジネスをプロデュースできることはやりがいになっていると思います。
鶴見 20代中盤〜後半になるとプロジェクトを一通り経験している方も多いかと思います。大きなプロジェクトの中で自分の役割を果たしていくことも一つですが、AmaductioNではセグメントされた規模でのニッチな事業だからこそ、裁量をもって新規事業のプロデュースに携われることができます。
稲留 自分で新規事業をプロデュースすることで、将来的に自分の名刺になるような経験ができたり、周りを巻き込んで事業を成長させていく過程で僕が鶴見さんと出会ったように、人の輪も広がります。当事者としてビジネスを創っていくことでで、一緒に人生というストーリーの解像度を上げていければと思っています。
AmaductioN CROSS INTERVIEW #1はこちら
https://strmweb.jp/archives/9986/
株式会社ひろろ 代表取締役 鶴見至善 Creative Director / Copywriter
1982年生まれ。 2007年 早稲田大学大学院商学研究科卒業 商学修士ブランド戦略専攻 在学中 UCLA Anderson School of Management 留学 卒業後は株式会社博報堂に入社。ストラテジスト兼コピーライターとして、事業・経営企画に対する戦略立案から、コミュニケーションデザインまでを一気通貫して行う、プランニングを得意とする。在籍中に株式会社オールブルー設立に参画、海外へ日本のアイドルカルチャーを輸出するメディア Tokyo Girls’ Update を立ち上げる。2018年 独立し、㈱ひろろを設立。主な受賞:TCC新人賞、Asia Spikes、アドフェスト、コードアワードベスト等