俳優に主軸を置きつつ、一つに縛られず幅広く活動していきたい
――2021年に帰国したのはコロナ禍の影響が大きかったのでしょうか。
真洋 そうです。ただコロナ禍がなくても、いずれは日本と韓国を行き来しようと考えていました。帰国するときは、あまりにも韓国での生活が大変だったので、やっと日本に帰れるんだとホッとしました。
――韓国で活動して得たものは何ですか?
真洋 いろいろありますが、一番は視野が広がったことですね。国が違うと価値観も違うし、歌とダンス以外の面でもメンバー同士でぶつかり合いがあって。しかもお互いに言葉を完璧に理解できないから、そういうときにどういう対応をすればよいのか学ぶことができました。
――今でもZ-Girlsのメンバーと繋がりはあるんですか。
真洋 SNSで繋がっていますし、なかなか今は会えないですけど、私が韓国に行ったときやメンバーが日本に来たときに会うこともあります。
――俳優業に力を入れようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
真洋 帰国後も音楽活動が中心だったんですが、韓国にいた頃から「真洋は俳優に向いていると思うよ」と言われることが多くて。韓国のスタッフさんからも、「自分が真洋の事務所の社長だったら絶対に俳優をやらせる」みたいなことも言われたんです。ただ自分の中で、すぐに切り替えができなくて、頭の端っこにある程度でした。ただ、ちょっとずつ余裕もできたので、演技のオーディションに参加するようになって。そこで評価していただくこともあったので、もしかして本当に俳優は向いているんじゃないかと。それに普段は流暢に話すのは苦手なんですが、セリフだと、ほぼ噛まない自分がいて。演技って楽しいかも。俳優だったら、もっと自由に自分を表現できるかもしれないと思い始めて。それで今の事務所に所属したタイミングで、歌を続けつつ、俳優にシフトチェンジしていこうと思いました。
――今後はお芝居を中心に活動していくんですか?
真洋 タレント活動も楽しいですし、音楽やモデルのお仕事も好き。だから一つに縛られず、幅広くやりたいと思っていますが、主軸は俳優でやっていきたいです。
――具体的に、こんな役柄をやってみたいというのはありますか。
真洋 何でも挑戦したいんですが、一つは関西弁の役ですね。そればかり続いたら関西弁から抜け出せなくなるので、たまにでいいんですが(笑)。あと友達から言われるのは、「普段おっとりしているから、むちゃくちゃ意地悪な役をやってほしい」と。だから、いじめっ子みたいな役にも挑戦したいです。アクションもやってみたいし、恋愛ものではない内容で日本人と外国人が交流する作品もやってみたいし、ミュージカル作品にも出たいし……。考え出すと、やりたいことが幾らでも出てきますね!
Information
ドラマ『闇金ドッグスX』
2024年8月10日(土)21:00〜、映画・チャンネルNECOにて前後編ともに放送!
佳久創
池田匡志 真洋
永野宗典 カトウシンスケ 佐藤五郎 / 石田隼 松永有紗 伊藤幸司(ランジャタイ) / 大島蓉子
監督:西海謙一郎
脚本:池谷雅生
「ワンモアファイナンス」代表の真田一兵(佳久創)は、元傭兵という異色の経歴をもつ。社員の渡辺恒彦(池田匡志)とともに今日も債務者を追っていた。劇団さなぎ座の若手女優・江川望美(真洋)は、主役の座を得たものの、チケットノルマに追われていた。繁華街で恒彦に出会った望美はワンモアファイナンスで10万円を借りるが……。返済に苦しむ望美は、普段のアルバイトでは間に合わず、水商売を始めることになるのだが、それでも追い付かずに危険な仕事に手を染めてしまう。しかし、その頑張りも虚しく、たった一つのズレから、全ての歯車が苦い、破滅への道を一直線に進んでいくのだった……。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI