自分の世界観を表現することは、女優業にも活きている
――公式YouTubeチャンネル「はるっぴちゃんねる」が登録者数10万人を超えましたが、兒玉さん自身、がっつり制作に関わっているそうですね。
兒玉 スタッフさんの意見を取り入れることもありますが、企画はほぼ自分で考えていますし、撮影・編集も自分でやっています。
――もともと、もの作りが好きなんですか?
兒玉 どこにルーツがあるかは分からないんですが、ずっともの作りは好きですね。ちっちゃい頃の夢は画家でしたし、美術や裁縫も好きでした。たとえば学校で裁縫の授業があって、学校で指定された生地があったとしても、それは買わないで、自ら生地屋さんに出向いて記事を買っていました。人と違うものを作りたい気持ちが強かったんです。
――ファッションは早くから好きだったんですか。
兒玉 早くから興味がありましたし、学校一おしゃれでいたいと思っていました。ファッションやアート、もの作りへの興味が、YouTubeにも繋がっていると思いますし、自分の世界観を表現することは、女優業にも活きていると思います。
――SNSも含めて、発信することに関してはアイドル時代から意識的でしたか?
兒玉 アイドル時代はメンバーそれぞれ精力的にSNSを更新していたので、今よりも義務感が強かったんですよね。楽しんでやるというよりも、追われながらやっていた感覚で、今はマイペースにできているのがいいなと思います。
――発信する上で、どんなことを大切にしていますか。
兒玉 誰も傷つかないように、そして自分の言葉に後悔がないように、ありのままの自分が真っ直ぐ伝わるように意識しています。
――YouTubeチャンネルを始めた初期の2022年3月に、初めての物件探しについての動画を上げていますが、グループ時代から上京する気持ちはあったんですか。
兒玉 上京というよりは、一人暮らしをしたい気持ちが強かったです。ずっと実家暮らしでお仕事をしていたんですが、同世代の子たちは大学進学や就職のタイミングで一人暮らしを始めていましたからね。
――お仕事で東京に来ることも多かったと思いますが、すぐに東京での一人暮らしには慣れましたか。
兒玉 全然慣れなかったです。上京して3年ぐらいは「東京って楽しくないな……」と思っていました。最初は楽しみ方が分からないというか。ご飯を食べに行くにしても、そんなにお友達がいる訳でもないし、ちょっと寂しいなと。ただお仕事をしていく中で、プライベートでも気軽に話し合えるお友達ができて、心地よく過ごせる環境ができてきたのが3年目で。まさに「石の上にも三年」という言葉通りでした。
――最後に趣味のサウナについてお聞きします。どういうきっかけで通うことになったんですか。
兒玉 3年ぐらい前にプライベートで「寺サウナ」というサウナのイベントに、知り合いのスタッフさんやマネージャーさんと一緒に行ったんです。そのときに初めて整うという経験をして、すごく気持ちがよくて。これはいいかもと思って、いろんな種類のサウナに行くようになりました。週2、3回は行くんですが、行った後の爽快感が病みつきになりますし、メンタルにも良いなと感じます。
PHOTOGRAPHER:YASUKAZU NISHIMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI