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    こんにちは。GANG PARADE/KiSS KiSSのキャ・ノンです。先週末は多摩で行われたTAMATAMA FESTIVAL2024が開催されました。1日目は文化祭、2日目は運動会と学校行事をぎゅぎゅっと詰め込んで、学生だったら大歓喜の2日間でした。ライブのリハーサルや教室の装飾など、本番の2日前から中学校に行って準備をしていたので、4日間毎日多摩に通い詰めていました。メンバーと一緒に風船をひたすら膨らませたり、紙でお花を作ったり、看板を書いたり、脱線して折り紙を折ったりと、同じ学校で過ごしていたらという体験もできてなんだかとってもわくわくしました。思い返せば、学生時代の文化祭もなんだかんだで、準備の期間が一番楽しかったりするんですよね。そんなことにも浸りながら、あの頃とは違う衰えた自分は、普段と違う活動にとても疲れて、2日間ともありえないくらい早く寝ました(つらいね)。運動会のあとはしっかり筋肉痛にもなって、余韻も含めて青春でした。

    というわけで今日は、TAMATAMA FESTIVAL2024、1日目のことを書いていこうと思います。

     

    多摩センターに向かう電車に揺られて、しっかりと深い眠りについてしまったわたしは、駅員さんに肩を叩かれて目を覚ました。寝過ごしてしまったと大慌てで折り返し、なんとか西落合中学校に辿り着く。去年もきたこの場所の景色は変わらず、なんとなく楽屋の場所も去年と同じ場所を選んだ。演劇の本番までにメイクや着替えを終わらせる。テラシマユウカと二人で悪い玉の手下役だったので、本番直前にツノを作り頭につけた。演劇は去年に引き続き今年も、GANG PARADEのユイ・ガ・ドクソン監督が台本を書いてくれた。パワーアップして、さらにシュールになった台本は演劇メンバーによってカラフルになって、袖で見ながらみんなで笑った。

     

    出番の都合でダンスを見ることができなかったが、演劇の出番を終えてからバンドは見ることができた。この日の気温は最高が30℃で、サウナのような体育館はいるだけで汗をかいた。バンドは3組ともすごくかっこよくて、もっとたくさんの曲を聴きたくなった。会場のボルテージが上がるごとにさらに暑くなって、それも相まって楽しかった。

     

    文化祭パフォーマンスが終わると、次は『KiSS KiSSのドキドキ講座』が始まる。合間に校庭で行われているのど自慢も見学しに行って、緊張しながらも素敵な歌を歌う出場者の姿に勇気をもらった。教室に移動して、自分たちで飾り付けた教室で写真を撮ったり、最終確認をした。『KiSS KiSSのドキドキ講座』では、みんなからもらった質問にドキドキする回答をしたり、ドキドキにまつわる話をしたりする講座を行った。そのあとは、教室に作ったフォトスポットで写真を撮影する時間を設けて、きてくれたみんなの可愛い姿を収めた。

     

    15時に終わり、15時半からはライブが始まる。急いで楽屋に戻り準備をし、すぐに袖に向かった。持ち時間は全グループ25分。1日目はKiSS KiSSがトップバッターだ。体育館に足を一歩踏み入れた瞬間、信じられない暑さに怯む。間違いなく今年一番暑い会場だ。お湯の中でライブしているみたいで、喉が乾燥する心配がなくてよかったと言い聞かせた。わたしたちよりも絶対暑いはずのみんながすごく元気で、負けてられないとライブをした。

     

    KiSS KiSSの出番が終わり、楽屋に戻るとこれまた急いでGANG PARADEの衣装に着替え準備をした。水を浴びたのかというくらいびちゃびちゃになった髪は、またどうせ濡れるので前髪だけ乾かした。あのステージに一度立ったあとに、また立つのかと思うと武者震いした。知らなければやるしかないものも、知ってしまうととてもこわいものだ。直したところで何もかも崩れるので、最低限身なりを整え、学校の玄関でメンバーみんなで繋ぎを確認し、セットリストを唱えた。袖に向かうとやっぱり暑くて、顔を真っ赤にしたASPのみんなが捌けてきた。SEが流れたらもう出るしかない。そんな力がSEにはあって、はじまってしまえばあとは終わるまでやるのみなのだ。円陣を組んでステージに上がる。時々、暑すぎるライブで曲がゆっくりに聞こえる現象が起こるのだが、この日もすべての曲がゆっくりに感じた。それでも暑すぎたり、しんどすぎたりすると頭がおかしくなってしまうもので、なんだかだんだん楽しくなっていくのだ。多分こうして寿命が縮んでいるのだろう。

     

    ギャンパレのライブが終わると、エンディングに向けて、また急いでKiSS KiSSの衣装に戻った。汗をかきすぎて、まだ濡れている衣装に着替えるのに抵抗がなかった。全グループでのエンディングが終わると、最後にアフタートークの配信へ向かった。この日は大忙しで、ずっと慌ただしく動いていた。家に帰ると、気絶するように一瞬で眠りについた。取り戻した青春は汗臭かった。

    過去の連載記事はこちら
    https://strmweb.jp/tag/ca_non_regular/

    キャ・ノン

    「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する12人組アイドルグループGANG PARADEのメンバー。また、「KiSSをあなたにお届けchu!♡」をキャッチコピーに活動するWACK初の王道5人組アイドルグループ『KiSS KiSS』のメンバーの一人でもある。ライブ好きで、苦手なことや、できないことは出来るようになればいいというタフでロックな精神の持ち主。2024年5月31日より自分自身のライブレポートなどを綴った『アイドルリアル備忘録』をSTREAMにて連載中。