来年で10周年、花冷え。にとってのターニングポイントとは？ | 花冷え。 「結局は“バンドって楽しい！”というところに行き着く。来年は10周年、その先もさらに更新していきたい」INTERVIEW

来年で10周年、花冷え。にとってのターニングポイントとは？

――改めて、メジャーデビュー2年目でこの状況というのは順風満帆にも見えますが、それでももちろん葛藤や苦悩、苦労があったことと思います。バンドのターニングポイントを挙げるとしたら、どのタイミングだと思いますか？

マツリ　もちろんライブだったり、曲作りだったり、技術面だったり…各々がぶつかる壁が無くなることはないと思っていますし、そもそも無くなっちゃったら終わりだと私は思っています。困難なことがあっても、やっぱり結局は“バンドって楽しい！”というところに行き着くものだとも思っているので、苦しい局面もあるけど、基本は緩く楽しく音楽を届けるというのがバンドのモットーですし、今年もそれができたんじゃないかなと思っています。来年もそんな感じで花冷え。らしく、何にも囚われないで活動していけたらいいなと思っていますので、この時期が一番苦しかったとかそういうタイミングはあんまりないのかもしれないですね。

ユキナ　海外のファンの方との出会いという部分でのターニングポイントを挙げるとしたら、「我甘党」という楽曲のMusic Videoだったと思うんですよね。その曲で海外の方にも知ってもらえたんですけど、コロナ禍でなかなか海外に行くことができなくて…。私達は日本にいてYouTubeのコメントとかで海外の方の反応を見てはいるけれど、実際に行ったらどうなんだろう？と最初は本当に怖かったです。英語も全然喋れなかったので、どんなMCをしたらいいのかという不安もありました。でも、去年オーストリアに行って最初にライブをした時に、待ってくれている人達がこんなにもたくさんいたんだと感動しました。今では、海外での長いツアーの最後のライブでは、毎回やり遂げた達成感と無事に終わって良かったという安心感など色々な感情で本当に泣きそうになるぐらい嬉しい気持ちになります。そういう気持ちにさせてくれるのはファンの皆さんなので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――ありがとうございます。とても伝わりました。では、全員に最後の質問です。とても濃い2024年を経て、メジャーデビュー3年目を迎える来年以降の花冷え。としての夢や目標を是非教えてください。

ヘッツ　来年、私達は10周年を迎えるので、ファンの皆さんと一緒にお祝いできることがとても楽しみです。やっぱり、大きな会場で10周年のお祝いができたらいいなと思っています。

チカ　今回のEPの6曲目の「ボーナス☆ぎるてぃたいむ」では私が歌ったりもしているので、来年からもどんどん新しいことにみんなで挑戦していきたいです。ファンの皆さんがびっくりするようなことに挑み続けて、私達がおばちゃんになっても楽しんでもられるようなバンドに、今応援してくれている皆さんと一緒に歳を重ねていけるようなバンドになりたいです。

ユキナ　2024年もたくさん海外ツアーに行けて嬉しかったんですけど、やっぱり、日本でももっと花冷え。のことを知ってもらいたいです。あまりこういうジャンルを聴かないような方にも“花冷え。は面白くて好きかも！”って思ってもらえる機会が最近増えてきたので、ヘヴィーな音楽やメタルやラウド・ロックを全然聴かないという人の入門編というか、入り口に私達がなれたらいいなと思っています。

――では、最後はマツリさんからお願いします。

マツリ　花冷え。としては、ヘッツも言ったように来年10周年という節目になるので、10周年イヤーも新曲をどんどんどんどん出していきたいと思っていますし、やってみたいライブの演出とか、バンドが大きくなるにつれて実現できることが増えていっているなと自分達でも実感しているので、さらに10年、20年先まで走り抜けていけるように、毎年更新していきたいと思っています。

PHOTOGRAPHER：HIROKAZU NISHIMURA,INTERVIEWER：ATSUSHI OINUMA