4周年公演では“アカペラ”や“楽器演奏”の新たな見せ方も。「いつかやろう」ではなくなった2024年

――2024年も残すところわずかとなりました。1年の活動を振り返って、いかがでしたか?

花宮 10月のメジャーデビュー4周年公演(ARCANA PROJECT4th ANNIVERSARY CONCERT)に向けて、早い段階から動き出していた1年でした。みんなで話し合いながら歌と向き合ってきて。ステージではグループで初めて、アカペラも披露したんです。本番までは正解が分からず、全員で声のバランスを揃えるのも難しかったです。メインで歌うメンバーの邪魔をしないように、人を引き立たせるための声量で歌うのも大変でした。みんなで模索しながら歌と向き合えたし、初心を取り戻しながら、改めて、歌が好きと思えるきっかけと出会えた1年だったなと思います。

相田 4周年公演では、楽器演奏も披露したんです。グループの活動を振り返っても大きな挑戦で、毎日のように朝から晩まで話し合いながら練習したし、部活と言ってもいいほど濃密な時間を過ごしました。キーボードを担当した私は、プロデューサーのもふくさんにビシバシと鍛えていただく時間もあったんです。鍵盤を弾くのは10年ぶりで、家にあったのはアップライトピアノで、今回はキーボードだったので指で叩く感覚が違ったんです。私が「感覚が違うのでやりづらいです」と言ったら、もふくさんが「まだそこで悩む段階じゃないよ」とビシッと言ってくださったのもうれしかったです(笑)。

天野 4周年公演を「どう迎えればいいのか」と考えていたんですけど、2人が言ったアカペラや楽器への挑戦もあり、今までにない私たちの形を見せられたのは大きかったなって思います。個人的には、ライブで「こうしたい」と自分の意見を積極的に言えるようになったんです。メンバーとの絆が深まった証しかもしれませんけど、ちょっとだけ強くなれました。

桜野 上半期のツアー(ARCANA PROJECT ONE-MAN LIVE TOUR 2024『迎えにゆくよ』)では「能動的に」とテーマを与えられていたし、自分たちからアクションを起こして、音楽を通して責任をもって活動しようと、メンバー全員が考えていたと思うんです。4周年記念コンサートでは「アカペラをやってみない?」と私たちの歌を信じたスタッフさんが提案してくださってから必死に練習して、最初は人前で披露できるほどの状態ではなかったんですけど、最終的に形にできたのは、新たな自信にもなりました。実は、先のツアーで「アレイ」の間奏で「シンガロングしよう」とか、「生バンドを従えてのステージにしよう」とか色々な案は出たんですけど「いつかやろう」となってあきらめたんです。でも、ふと「いつかって、いつ来るんだろう」と思ってしまって。4周年公演からは「いつかやろうではなく、今できる形でやればいい」と、グループの進むべき方向がガラッと変わったと思います。その熱量を保ちながら、2025年は3〜4月のツアー(ARCANA PROJECT Tour 2025「ARCANA CARAVAN」)も決定したので、みなさんに歌を届け続けるために変わらず頑張りたいです。

Information

9thシングル『ミチカケ』
好評発売中!

【収録曲】
1.ミチカケ 作詞・作曲・編曲:佐伯youthK
2.ハシロウ 作詞・作曲・編曲:佐伯youthK
3.硝子玉の世界 作詞・作曲・編曲:ねりきり

■初回限定盤
価格:2,530円(税込み)
エムカード同梱:「ミチカケ」Music Video、「ミチカケ」Music Video Making

■ソフビ付き盤  ※数量限定
価格:3,520円(税込み)
同梱ソフビ人形:ウルトラヒーローシリーズ
ウルトラマンアーク ギャラクシーアーマー 斬鬼流星剣ver.

■通常盤
価格:1,540円(税込み)

■ウルトラマン盤
価格:1,540円(税込み)

公式サイト
YuoTube

ARCANA PROJECT

アイドルユニット「でんぱ組 .inc」や「虹のコンキスタドール」が 所属する DEARSTAGE と、数々のアニメヒットソングを生み出し 続けている Lantis が共同プロデュースを手掛ける、「桜野羽咲」「花宮ハナ」「相田詩音」「天野ひかる」からなるアニソンボーカルユニット。タロットカードをベースにした世界観をモチーフに、 メンバーそれぞれの個性溢れるボーカルとパフォーマンスで アニメ主題歌をはじめとした、様々なジャンルの楽曲を表現する。2020 年 9 月に TV アニメ『モンスター娘のお医者さん』OP 主題歌にてデビュー。 その後『白い砂のアクアトープ』『もののがたり』『SYNDUALITY Noir』など 数々の作品主題歌を担当し、現在放送中『ウルトラマンアーク』のエンディングテーマを担当する。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO