こんにちは。GANG PARADEのキャ・ノンです。先週末から『GANG RISE TOUR』が始まり、相も変わらず制作に追われる日々を過ごしています。ツアー初日を終えられた安心感と、それにしても時間のない毎日にヒーヒー言いながらも楽しくやっています。この間は、難易度とカロリーの高い曲のレコーディングのあと、HPが0になり立っているのもやっとみたいな状態になって、家に帰ると泥のように眠っていました。人間って、精神的にも体力的にもすべてのエネルギーを使うと、ここまで疲れるのかと面白かったです。まだまだ限界に挑戦してみたいと思いました。そしてみなさんに楽しみにしていて欲しいことが増えまくってて、アルバム制作超楽しいです。お楽しみに。
ということで、今日は『GANG RISE TOUR』初日、仙台公演の日のことを書いていこうと思います。
朝6時。事務所に集合してコースターに乗り込む。いつもライブのアフタームービーを撮ってくださる軍司さんとも、LINE CUBEぶりに顔を合わせてツアーの始まりを感じた。前日はツアーが始まることへのドキドキと、起きれるかの不安であまり眠れなかった。仙台までの道のりは一回も目を覚ますことなく、気付いたらコンビニに到着していた。久々のツアーで、なにを買ったらいいのかわからず、メンバーみんな店内でぽやぽやとしていた。
会場に入りして、リハーサルまでは1時間半。ご飯を食べたり、メイクをしたり、ストレッチや声出しをしたり各々準備するが、どこかやっぱりそわそわしていた。全員が全員、落ち着かない様子で、いつもよりも着替えたり、ステージに向かうのが早かった(いつもそうするべき)。
初日ということもあり、リハーサルは入念に9曲確認した。今回は新曲『ヘイ!ホー!最高じゃん!』の初披露があったり、メドレーがあったり、11人で披露するのは初めての曲があったりと、いろんな新しい試みがあったが、不思議と不安要素ではなかった。どちらかと言えば楽しみの方が上回って、リハーサルが進めば進むほど、本番がもっと楽しみになっていった。
リハーサルを終えて楽屋に戻ると、もう時間はあまりなかった。入場特典の時間がすぐにやってきて、また楽屋に戻る頃には本番直前と呼ばれる時間になっていた。早く始まって欲しい気持ちもあれば、まだもう少し心を落ち着ける時間が欲しい。「10分押しでいきます」と言われたときには、メンバー総出で喜びの声をあげた。
いつもに比べてバンドライトを着けるのも早く、3分前には円陣を組むほど、みんながみんなそわそわしていた。SEが流れ、ステージに上がり、一曲目が流れると、わたしの不安や心配やごちゃごちゃ考えていたことは、すべて杞憂だったと一瞬でわかった。ツアーって、ワンマンライブってこんなに楽しかったっけ、遊び人ってこんなにすごいんだ、なんて頭が空っぽになるほどキラキラした時間を過ごしていると、いつの間にか本編が終わっていた。アンコールでもう一度ステージに立つと、またすごくいい顔をした遊び人が待っていてくれた。ライブ中、いろんな顔を見せてくれる遊び人に何度も心を動かされた。『ヘイ!ホー!最高じゃん!』の歌詞にもある「誰かに面白がられて遠慮するようなとこじゃないよ 聡明健美な遊び場だ 立派な大人が大騒ぎ」をまさに体現してくれる遊び人の姿がかっこよかった。楽しい遊び場を作りたいと思ってステージに立っても、ギャンパレだけじゃできないし、遊び人がいてこそのこの場所が改めて大好きだと実感した。
初日を終えて、ここから回っていくツアーがさらに楽しみになった。どんなライブができるのだろうか、遊び人と一緒にどんな遊び場を作れるのだろうか、ごちゃごちゃ考えていたことはすっかり消えて、それだけが残った。「遊び人でよかった」と思ってもらえるように、最後の最後まで駆け抜けていきたい。
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