人の想像を超えるような結果を出していきたい
――今後の目標を教えてください。
木成 大谷翔平選手の二刀流のように、eスポーツイベント制作の仕事とプロゲーマーの二つに全力で取り組んで、人の想像を超えるような結果を出していきたいですね。また、そこから先の話として、eスポーツの世界ではセカンドキャリアなどの問題があります。新たにプロゲーマーや制作などの裏方を目指す人、働きながらプロゲーマーを目指したい人など、そういった方たちのキャリア育成におけるモデルケースや指標のようなものになりたいという目標を持っています。社会人プロゲーマーはこれまでにもいましたが、同じ業界の表であるプロゲーマーと、裏方のスタッフという視点と経験を持った人は多くないです。今自分が頑張っていることが、この先eスポーツの世界で活躍する方たちの新しい道の一つになればいいなと考えています。
――プロゲーマーとしての目標も教えてください。
木成 2024年は、最後に参加したギリシャの大会で優勝できたので、仕事とプレイヤーの両立をするうえで、最低限の結果を残せてよかったと思っています。今年は新しいタイトルを始める予定なので、そちらの方でも結果が出せるように練習していきたいと思っています。
――eスポーツ業界を目指す方へアドバイスをお願いします。
木成 まずは一度、eスポーツの大会やイベントに来てもらいたいですね。昨今は配信などいろんなプラットフォームで観戦することができますが、実際に自分の足で現場へ足を運んでもらって、どういった人が関わっているのか、参加者の方がどういった表情をされているのかなど、生の空気を体感して欲しいです。その中から、自分がやりたいことや、できることも見つかっていくと思うので。この業界、特にJCGは、結果さえ出せばどんな年齢・経歴から始めても評価される場所だと思っています。まずは一歩を踏み込んで、現場を見に来てもらいたいです。
――最後に、全ての新しいキャリアに挑戦する方へ、メッセージをお願いします。
――先ほどもお話ししましたが、好きな気持ちや興味を持って新しいことに挑戦するのは、すぐに結果が出るほうが少ないと思うんです。たとえ挫折しても、それが好きならば、勝つまで続けることが大事です。勝つということにも色々あるとは思いますが、自分にとって「成功した」「続けてきてよかった」と思えるまで頑張れば、道中の失敗も大切な経験になります。一度やると決めたことは、自分が納得できるまでやり続けて欲しいですね。
INTERVIEWER:FUMITO MAKINO