Contents

    こんにちは。GANG PARADE/ KiSS KiSSのキャ・ノンです。なんと今日で、アイドルリアル備忘録vol.50を迎えることができました(奇跡!)。50週も連続で、何かを書いて発信することができて、本当にありがたいです。本当に何度も、どうして「隔週でお願いします!」と強く言わなかったんだろうと後悔することばかりですが、なんとかやってこれました。毎週毎週、金曜日が近づくたびに悲鳴を上げていますが、これからもヒーヒー言いながら頑張るので、さらりとでも目を通してもらえたらうれしいです。

    というわけで今日はせっかくのvol.50なので、vol.42の特別編インタビューでお話しさせていただいた、『書くこと』について自分でも深掘りして書いてみようと思います。

    わたしは素人だ。物を書くときにはいつも、自分が素人であることを意識している。ライターさんや小説家の方など、プロとして書くことを仕事にしている人がいる中で、わたしはアイドルという職業であることを強く考える。その意識があると、何が正しいのか、何が間違っているのか、自分を疑い続けることができる。

    また、アイドルだからこそ書ける文章があると思う。ステージから見た景色、楽屋の様子、本番終わりの疲弊、それはわたしだからこそ書ける特権だ。なので”ライブレポート”ではなく、”ライブの日のこと”というタイトルの方がしっくりきたりする。

    アイドルだからこそ、みたいなものは他にもある。わたしはファンの方がアイドルのことを書いているnoteを読むのが大好きで、そこには思いだったり、執着だったり、自分だけが持っている特別な感情だったり、その人の解釈する推しメンのことが書いてあったり、それってとんでもなく大きな愛だと思う。この文章を書くのにどれほどの時間や労力を費やして、しかもその間はその子のことだけを考えて書いたのだと思うと、自分のことじゃなくても、とても愛おしく感じる。そんなnoteのファンだからこそ、自分もアイドル視点でそれが書きたいと思ったのが、連載を始めるモチベーションだった。

    そしてわたしが、何度も壁にぶち当たっているのがその逆で、アイドルだからこそ書けないものだ。きっと何も気にしなければ書けることなのかもしれないし、自分の中の『アイドル』への理想みたいなものが邪魔をしているだけかもしれない。また、自分がファンだったらという視点でよく考えることがあって、そうなったときにすべてが見たいわけではないと思うのだ。そこのバランスはむずかしく、自分が発信すべきものかどうかを常に考えなければいけない。なのでもし、理想と反するどうしても書きたいものがあったら、別の名義で書こうと思う。

    文章は”誰が書いているのか”もとても大切になることを、連載を始めてから約一年間で学んだ。まだまだ未熟で、拙い部分もあるけれど、それでもわたしだからこそ書けるものをこれからも届けていきたい。

    過去の連載記事はこちら
    https://strmweb.jp/tag/ca_non_regular/

    キャ・ノン

    「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する11人組アイドルグループGANG PARADEのメンバー。また、「KiSSをあなたにお届けchu!♡」をキャッチコピーに活動するWACK初の王道5人組アイドルグループ『KiSS KiSS』のメンバーの一人でもある。ライブ好きで、苦手なことや、できないことは出来るようになればいいというタフでロックな精神の持ち主。2024年5月31日より自分自身のライブレポートなどを綴った『アイドルリアル備忘録』をSTREAMにて連載中。