24歳までに武道館に立ちたい。そして、一番の夢は全国ツアー | かわにしなつき 「路上ライブから、ライブハウスまで全国のみんなに会いに行きたい。そして、海外でも毎年ワンマンライブができるようなアーティストに」INTERVIEW

24歳までに武道館に立ちたい。そして、一番の夢は全国ツアー

――今年2月には、東京と大阪でワンマンライブを開催されましたが、いかがでしたか？

かわにし　今はもう上京していますが、地元ももちろん大好きなので、東京と大阪の両方でワンマンライブができたことはとても嬉しかったです。これからは東京と大阪の他にも、さらに都市を追加してツアーを回っていきたいと思っています。

――原点でもある路上ライブの活動を今でも続けていますが、やはり路上ライブは特別なものですか？

かわにし　路上ライブは人との距離が近いので本当に大好きです。大阪時代は、ライブハウスで歌うのと同じくらい、路上で歌っていました。いや、もしかしたら路上ライブの方が多かったかもしれません。お客さんと目線が同じというのもいいですよね。だからこそ、みんなもフラットに聴いてくれるし、参加しやすいんだろうなと思っています。ライブハウスだと、私が発した言葉に対して、答えてもいいのかな？みたいな感じで間が空くことがあると思うんですけど、路上ライブだとバンバン答えてきてくれるので、それがとても楽しいです。人とコミュニケーションを取ることが大好きなので、路上ライブは続けていきたいなと思っています。あとは、ライブハウスに来る入り口になってほしいなとも思っているので、路上ライブを続けていくことで、かわにしなつきを知ってもらうきっかけになればいいなと思っています。

――きっと、路上ライブで初めて出会う人もたくさんいますよね？

かわにし　本当にそうだと思います。最近、ずっとSNS をフォローしてくれていて、たまたま路上で私が歌ってるのを見かけて、「あれ、フォローして聴いてる人やん」となって、立ち止まって 1時間聴いてくれた子がいました。しかも、それからライブハウスにも遊びに来てくれるようになったんです。ライブハウスへの入り口にしたいと思っていたことが、本当に結果になっていると感じられて、とても嬉しかったですね。

――韓国でもライブをされていますが、アジア圏の反応や反響はどう受け止めていますか？

かわにし　本当に SNSのパワーは凄いなと感じています。実際に、韓国や台湾に行かせていただいた時に、私の音楽が届いているんだという感覚を味わうことができました。コメント欄で韓国語や台湾の言葉で書いてくれているメッセージを見て、あぁ、見てくれているんだ、聴いてくれているんだとは思っていたんですけど、現地に行ってより実感できたので、もっと会いに行きたいなと思うようになりました。もちろん、韓国や台湾に限らず、たくさんの海外の方にもかわにしなつきを知ってもらいたいなと思っています。

――ありがとうございます。上京して3年目を迎えて、先日23歳になって、まだまだこれから叶えたい夢や目標がたくさんあると思うのですが、まずは目の前の近い目標として掲げているものはなんでしょうか？

かわにし　先ほどお話したように、今年、東阪でワンマンライブをやらせていただいたので、次は名古屋と福岡を加えた4都市を回れたらいいなと思っていて、それを来年までには叶えたいなと思っています。

――では、さらに先を見据えて、5年先10年先の夢は何ですか？

かわにし　関西にいた頃から、「24歳で日本武道館に立ちたい」という目標をずっと掲げてきました。大きい夢を口に出して言っていくというのは、自分にとっても周りにとっても大切なことだと思っています。5年先10年先を考えると、全国ツアーが一番大きな夢ですね。多くのアーティストさんが全国ツアーをされているのを見て、ずっと憧れていました。全国のファンの方に会いに行って、ご当地の名物を食べたり、現地の雰囲気を感じたりしながら、ツアーができたらいいなと思っています。東京に会いに来て！というよりも、路上ライブから、ライブハウスまで全国のみんなに私から会いに行きたいです。そして、全国ツアーだけではなく、海外でもワンマンライブができるような、しかも、それが毎年できるようなアーティストになりたいと思っています。

――力強いメッセージありがとうございます。それでは、最後の質問です。かわにしさんがアーティスト活動を続けていく上での原動力となっているものは何でしょうか？

かわにし　何よりも聴いてくれる人がいないと活動を続けられないと思っているので、まずは、ファンの皆さんの存在です。ファンの皆さんからいただいた手紙はひとつの箱に入れて大切に保管しているんですけど、うまくいかない時など、それを読み返してパワーをもらったりもしています。あと、支えてくれている両親にも感謝しています。母が今でも毎日LINEをくれるんですよね。「今日もいい1日にしようね」とか。もう2年間続いているんですけど、それも本当に支えになっています。それから、初めて作った曲を受験期に聴いてくれた友達が、今でもその曲が一番好きだと言ってくれていて、その言葉も本当に支えになっています。これからも、もっとたくさんの人に自分の気持ちと自分の歌を届けていきたいと思っています。

PHOTOGRAPHER：TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER：ATSUSHI OINUMA