その場で感じたままの表情をたくさん引き出していただいた
――ご自身の誕生日である7月14日に初の写真集『日日是好日』が発売になりました。
上坂樹里(以下、上坂) ずっと写真集は特別なものだと思っていたので、「いつか出せたらいいな」という夢がありました。それが実現してうれしかったですし、いつも応援してくださる皆様のおかげです!
――『日日是好日』という写真集のタイトルはご自身で決めたそうですね。
上坂 “日日是好日”という言葉には「毎日が素晴らしい日」という意味がありますが、今までも、これからも、その日にしか味わえないこと、感じることを大事にしたいですし、“今の自分”をファンの方々にお届けしたいという気持ちを込めました。
――『日日是好日』は十代最後の作品となりました。どういう気持ちで撮影に臨みましたか。
上坂 カメラマンさんは、以前にも撮影していただいた神藤剛さんで、私が一番よく見える角度などを分かってくださっているんです。だから内容はお任せして、私はロケ地の五島列島を楽しんで、その場で感じたままの表情をたくさん引き出していただきました。五島列島に流れる空気に委ねながら撮影していただいたので、初日からリラックスして臨めました。五島列島に行くのは初めてだったのですが、大自然が広がっていて、空気もきれいで、ご飯もおいしくて、人も温かくて。その場にいるだけで良いエネルギーをたくさんもらえました。
――ファッション誌と写真集では、撮影に臨むときの意識も違いましたか?
上坂 ファッション誌では洋服やメイクをより良く見せることを一番に意識しているのですが、写真集の撮影では常に自分を撮ってもらえているので、不思議な感覚がありました。ただカメラマンさんがリラックスした雰囲気を作ってくださったので、緊張することもなく、近くにカメラを向けられても構えることなく、自然な自分でいられました。
――ファッション誌さながらのオシャレなスタイリングも印象的でした。
上坂 スタイリストさんがフィッティングで、いろんな衣装を用意してくださって。どれも素敵な衣装でうれしかったです。
――完成した写真集をご覧になってどんな感想を持ちましたか。
上坂 ファッション誌などと違って、丸ごと自分というのは初めてのことだったので感動しました。この写真集が書店に並ぶと想像しただけでワクワクしました。十代最後に、いつもお世話になっているスタッフの皆さんと一緒に写真集を作ることができて、自分にとって宝物のような一冊になりました。