小さい頃から人前に立つ機会は多かった
――ここからはキャリアについてお伺いします。小学生の頃からモデルを目指していたそうですが、どういったきっかけで芸能界に興味を持つようになったのでしょうか?
上坂 もともと芸能界にあまり興味はなかったんですが、小学6年生のときに母が買ってきてくれた『ニコ☆プチ』(新潮社)を読んで、衝撃を受けて。それ以来、「芸能界に入りたい」と思うようになりました。
――ご家族の反応はいかがでしたか。
上坂 家族も最初から応援してくれました。仕事に関して理解もあって、いつも支えてもらっているので、本当に感謝しています。
――憧れていた方はいらっしゃいますか?
上坂 清原果耶さんです。『nicola』(新潮社)でモデルをされていた頃に雑誌を読んでいて、憧れるようになって、出演されているドラマなども欠かさずチェックしていました。今もファンとして好きなのはもちろん、今の私の中にある、「モデルだけでなく俳優としても活躍したい」という気持ちも、清原さんを見ていて抱くようになったものです。ただ、最初はモデル志望だったので、エイベックスのオーディションもモデルとして受けました。事務所に入った後に受けた演技レッスンでお芝居の楽しさを知って、もっとお芝居に力を入れたいと思うようになったんです。
――モデルや俳優というと、人前に出る機会の多い仕事ですよね。もともと、人前で何かをすることは好きなほうでしたか?
上坂 小学校と中学校で生徒会に所属していて、小学生のときには生徒会長をしていたこともあるので、小さい頃から人前に立つ機会は多かったですし、人前で話すのも好きでした。
――生徒会長だったんですか!仕事と学業の両立はどのようにされていましたか。
上坂 正直難しいときもあったんですが、時間の有効活用が大事だなと感じていました。どちらも一気に全部やろうとするんじゃなくて、できるときにできることをしようと思っていて。たとえば、仕事に行くときの電車内でも、テスト前だったら単語帳を持っていって読んだり、ドラマの撮影中は通学中でも台本を読んだり。空いた時間にできることをするようにしていました。
――『Seventeen』のオーディションで思い通りの成果を出せなかった時期もありましたが、どのようにモチベーションを保っていらっしゃいましたか?
上坂 何度かオーディションを受けて不合格だったときは、心が折れそうになったこともあるんです……。でも、ずっと憧れがあったので、自分が受けられる限りはオーディションを受けたいと思っていました。あとは、足りない部分や磨ける部分が絶対にあるから、「次のオーディションまでにもっと成長できる!」と自分の中でプラスに捉えて。さらに磨いた自分を見せるために頑張ろうと思いながら挑戦していました。