「Event Horizon」はガンダムの世界観とリンクしつつ、ももクロとモノノフにもリンク

――これまでSTREAMには、百田さんと玉井さんがソロで、佐々木さんが浪江女子発組合(現LumiUnion)として登場していますが、ももクロ4人全員でのインタビューは初となります。よろしくお願いします。まずは、23rd SINGLE「Event Horizon」の表題曲について、曲のテーマなども含め教えてください。

百田夏菜子(以下、百田) 「Event Horizon」は『機動戦士ガンダム アーセナルベース FORSQUAD』の主題歌ということで、とても壮大な楽曲です。“終わらない物語”がテーマになっていて、私達自身や曲を聴いてくださる方の人生が例え終わったとしても、人々の心にはずっと残り続けると思いますし、この曲も皆さんの心に残り続けてほしいという願いが込められています。

――曲の第一印象はいかがでしたか?

百田 聴いた瞬間にとにかくかっこいい曲だな、ももクロらしい勢いのある楽曲だなと思いました。

高城れに(以下、高城) とてもキャッチ―なので覚えやすい曲ですし、ライブで盛り上がる曲になるだろうなと感じました。ひとつひとつの歌詞に、ガンダムならではのかっこ良さや物語の中にある敵や味方とリンクするようなワードも出てきます。そして、私達が歩んできた17年間の軌跡と私達に関わってくださった方達のそれぞれの物語が重なって、終わらないストーリーになっているんだなということを感じられる深い歌だなとも思いました。とにかく愛情がたっぷり込められた曲だと思います。

――今まで多くの作品に主題歌として関わってきていますが、今回、ガンダムの主題歌だと聞いた時はどのように感じましたか?

玉井詩織(以下、玉井) 『機動戦士ガンダムSEED』のテーマ曲だった玉置成実さんの「Believe」をカバーさせていただいたり、私達の大晦日のライブイベント『ももいろ歌合戦』でガンダムメドレーのコーナーがあったり、昔からマネージャーさんがガンダム好きだったりしたこともあったので、私達の歴史の中でガンダムと関わる機会が何度もあったんですよね。だから私達と親和性のある作品だと思っていたので、今回こうして公式的にガンダムに関わることができてとても嬉しいです。

――佐々木さんからは、曲の推しポイントを是非教えてください。

佐々木彩夏(以下、佐々木) 「Halo Halo」という歌詞があるんですけど、挨拶の「Hello」とガンダムに出てくるペットロボットの「ハロ」にもかかっていたり、ガンダムの要素や世界観、ストーリーとリンクしていたりする部分がたくさん含まれています。それだけではなく、「君から見た景色 僕から見た景色」といった歌詞など、「君」と「僕」はモノノフ(ももクロファンの呼称)さんと私達とも捉えられますし、大事な人に置き換えて聴いていただけると、皆さんにも当てはまる部分がたくさんある曲だと思っています。曲の勢いやかっこいいところに注目してほしいですけど、歌詞カードを細かく見ながら聴いてもらえると、よりグッとくるポイントがたくさんあるんじゃないかなと思っています。

百田 本当にこの曲からは、私達とモノノフさんの関係性に通じる部分を感じますね。最初に聴いた時に、どこか懐かしさを感じる勢いだなと思いました。このようなパワーを持ったエネルギッシュな楽曲を今の私達が歌うということにも、大事な意味が込められていると思いますし、昔から私達を応援してくださっているモノノフの皆さんにとっては、若い頃の自分自身を思い出せたりするような不思議な魅力を持っている曲だなと思います。

――(玉井と佐々木が手振りをしている様子を見て…)今、お2人がやっていたのが、この曲の振り付けですか?是非ダンスや振り付けなどライブでの見所も教えてください。

玉井 あーりんが踊り出したので、思わずつられて踊っていました(笑)。この曲の振り付けは、両手を使った迫力のあるダイナミックな振りがあったり、ガンダムっぽい動きがあったり、「Believe」を彷彿とさせるような振り付けがあったりもするので、そのあたりにも注目してほしいです。MUSIC VIDEOも最近の作品の中では珍しく、ダンスシーンが中心のMVになっています。昔から私達は可愛いというよりも、かっこいいと言っていただくことが多かったんですけど、この曲はレーザーを使った演出などにもマッチする、まさにかっこいいももクロを打ち出した曲だなと思います。