ボディメイクせずに臨んだ撮影への後押しも「何もしなくてもきれいな身体をしているから」

――人生で初めて渡った撮影地、インドネシア・バリはいかがでした?

中野 海が空と同じ色で、想像以上にきれいでした。日本ではありえないほど広く見えて「海ってこんなに素敵な場所だったんだ」と、感動したんです。浜辺の砂もサラサラで、揺れる波もきれいで、お昼と夕方で別々のビーチに行ったら、景色がまったく違ったし心を動かされました。雨季だったので天候は心配でしたけど、夕方には雲が晴れて、きれいな夕日も見られました。

――撮影の合間にも、異国情緒を味わえたんですか?

中野 コーヒーショップに行ったら、カップのサイズが大きくて「海外だな〜」と思いました(笑)。でも、心残りはあって…。ナシゴレンとミーゴレンを帰りに夜の空港で食べたかったのに、お店が閉まっていて食べられなかったんです。ホテルの朝食にもナシゴレンとミーゴレンがあったけど「夜のために」と思って我慢したのを、今となっては後悔しています(苦笑)。

――またいつか、リベンジを(笑)。でも、劇場公演などを考えると旅行できるチャンスもなかなかないでしょうし、満喫できたのでは?

中野 飛行機が苦手だし、このお仕事をしていなかったら海外へ行くこともなかったと思います。写真集の撮影が決まって、パスポートも初めて取得したんです。SKE48に入っていなければ挑戦できなかったし、いい思い出になりました。

――撮影では、ランジェリーカットへの挑戦もありました。ただ、ボディメイクはせずに撮影に臨んだそうですね。

中野 ジムやエステに行って作り込むのは自分らしくないし、自然体がいいと思ったんです。ありがたいことに何もしなくても「きれいな身体」と褒めてくださる方がいて、それこそ、ジムで鍛えるのが大好きなダンスの先生から「中野ちゃんは何もしなくてもきれいな身体をしているから」とおっしゃっていただいたので「素のままで撮影に挑もう」と決めました。

――実際に自然体で撮影して、仕上がりには満足できましたか?

中野 はい、満足しています。イメージしたのは女子が憧れる体型と、男性が理想とする体型の真ん中で、細いところは細く、むっちりしたところはむっちりというバランスのいい体型を上手に表現できました。メイクさんたちが「いいね!」と絶賛してくださったカットがあって、上半身に上着を羽織ったカットなんですけど、ウエストの上のラインが隠れるか隠れないかのアングルで、自信のあるくびれを強調できました。

――憧れていた写真集の撮影で、新たにみなぎる自信もあったのかと思います。

中野 小学校時代からAKB48グループの先輩方の写真集を集めていたし、憧れはありました。でも、出版されているのは選抜の常連で人気のメンバーさんばかりの印象があったし、グループに入っても「自分なんてまだまだ」と考えるばかりで、憧れのまま「終わっちゃうのかな」とも思っていたんです。出版が決まっても「どれぐらいの方が手に取ってくださるんだろう」と不安でしたけど、事前の「予約会」とか、写真集を通したイベントでたくさんの方と会えたので不安はなくなりました。活動が8年目なのに「初めまして」の方もいらっしゃったし、「イベントには行けないけどオンラインで買ったよ」とおっしゃってくださる方もいて、気にかけてくださる方がいらっしゃるのはうれしいし、自信になりました。