新曲「Umitsuki」では作詞に挑戦、イメージカラーやモチーフを表した歌詞にも注目
――ここからは新曲「Umitsuki」について聞いていきます。まずは、テーマや曲に込めた思いなどを教えてください。
クララ 今回は8月リリースということもあって、夏らしい爽やかさを感じつつも、夏の夜の切なさや儚さのようなものも感じられる楽曲になっています。3人で作詞にも挑戦したので、私達の今の心境やClariSの新たな一面を見せられる楽曲にもなったと思っています。
――今回は、TVアニメ「彼女、お借りします」の第4期オープニングテーマということですが、作詞の作業はどのように進めていったのでしょうか?
クララ 最初に3人でアニメを見て主人公の気持ちになって、どんなテーマにしようかと話し合ってから書き進めていきました。夏という季節から連想して色々な言葉を出す中で、「くらげ」というキーワードが出てきて、くらげは漢字で海に月と書くので、そこから「Umitsuki」というタイトルに決めました。くらげのゆらめく姿や主人公の和也くんの揺れ動く心境をコンセプトにして、頭サビから3人で一緒に考えていったんですが、それぞれの世界観や感性があまりにも違い過ぎて、ものすごく時間がかかってしまって…。
エリー 最初の3行に3時間とかそういうレベルで…。
クララ ちょうど昨年12月の北海道合宿の時に作ったのですが、このままでは一生終わらない!明日もリハがあるのに寝れない!みたいな感じになって(笑)。一度、分担して考えてみようかという話になって、パートを分けてそれぞれで書いてみたら30分ぐらいで1番の歌詞ができあがったんです。そこから、上手くハマらないところや前後の流れを3人で整えていきました。
――貴重な裏話をありがとうございます。では、それぞれお気に入りの歌詞の部分を教えてください。アンナさん、いかがでしょう?
アンナ 私は二番の「桃色の頬と オレンジ朝日に よく映えるオーシャンブルー」という3人のイメージカラーが入った部分が特にお気に入りです。ここは、私から提案させていただいた歌詞なんですけど、やっぱり3人にとって初めての曲なので、私達らしさを曲に込めたいと思い、イメージカラーを連想させる歌詞を入れさせてもらいました。しかも、歌割りがそれぞれに割り振られていて、MUSIC VIDEOでも自分の色の時にそのメンバーが映し出されるように仕上げていただいているので、分かりやすく私達3人を紹介するパートにもなっています。
――エリーさんはいかがでしょうか?
エリー 主人公の和也くんが千鶴ちゃんの背中を追いかける気持ちと私達新メンバーがクララちゃんの背中を追いかけている姿がリンクするような部分があるので、そこがとても気に入っています。1番のAメロのところなのですが、「凛と咲いたその背中は」がクララちゃんのことで、「追いつきたいと駆け出した」が私達とリンクするので、この関係性を表した歌詞にも注目して聴いてほしいです。
――では、この流れでクララさんもお気に入りの歌詞を教えてください。
クララ 先ほどお話があったように、アンナちゃんが私達のイメージカラーを歌詞に落とし込んでくれたのですが、ClariS第3章になってから、イメージカラーとは別にモチーフもありまして、私クララはリボン、エリーちゃんは蝶々、アンナちゃんはお花がイメージアイテムになっています。それもさり気なく歌詞に入れたいなと思ったので、1番の「凛と咲いた」のところに「お花が咲く」ということを入れていて、Dメロの「舞い散る」というところに蝶々が「舞う」様子を表した言葉を入れて、Dメロの最後に「繋がり」というリボンを感じさせる言葉を入れました。私がリボンをモチーフにしたのは、この3人やファンの皆さんを繋げられるような、リボンのようにまとめられる存在になりたいなと思ったからなんです。なかなか聴いてくださる皆さんは気づかないかもしれないですが、私にとっての隠れお気に入りポイントなので、是非意識して聴いてみてもらえたら嬉しいです。
――先ほど、MVのお話が出ましたが、皆さんの振りつけがとても印象的だなと思いました。是非、ダンスや振りつけ、フォーメーションなどの見所も教えてください。
クララ 「Moonrise…」という歌詞のところでは、手で月の形を模して上に上げるような振りつけになっていて、キャッチ―でとても可愛らしいので気に入っています。あとは、サビ前には、髪をなびかせて回る振りつけもあって、夏の爽やかさが感じられるポイントかなと思っています。
――3人でダンスを合わせるというのは難しくなかったですか?
エリー 実は、私はダンス初心者中の初心者なのでとても苦戦しました。髪を触って綺麗にターンするというのがなかなか3人揃わなくて、本当に難しかったです。でも、2人が「踵じゃなくて爪先で回るんだよ」と教えてくれて、3人で細かく鏡の前で見つめ合いながら何度も練習したので踊れるようになりました。
――ライブのパフォーマンスでは、どんなところに注目してほしいですか?
アンナ イントロや間奏の部分で、クララちゃんが星、エリーちゃんが月、私が太陽を表現しているポーズがあるので、そこは特に印象に残るシーンなんじゃないかなと思っています。ライブで披露した時、ポーズを真似してくださっているファンの方がいて、あぁ、真似してもらえるとこんなにも嬉しいことなんだ!と実感しました。これからもライブやイベントで、ファンの方と繋がれるポイントになっていくと思っています。