目指すはHIP HOP界で寿命を全うした最初の世代に

――そして、間もなく、そんなRHYMESTERのMummy-Dさんとのツーマンライブが開催されます。今まさに準備中といった感じでしょうか?

GAKU 去年、浅草でのツアーファイナルにMummy-Dにゲストで出てもらって、打ち上げの時に、お互いソロでワンマンもやっているから、ツーマンライブをやったらいいんじゃないかという話になり、開催が決まりました。つい先日も打ち合わせをしてきたんですけど、お互いの曲に入り込もうかといった話になっています。やっぱり、どちらかが先にやって、転換してもう1人がやって…というスタイルじゃない方が面白いかなと思いますし、今朝もライブの仕込みをしていたんですけど、やればやるだけ、準備すれば準備するだけ良くなっていくので、ちょっと大変ですね(笑)。どんどんハードルを上げていっている部分がありますので。でも、RHYMESTERと一緒にイベントをやっていた頃の思い出が蘇って来て、本番はもっとこうしてやろう!ああしてやろう!みたいな当時のワクワク感を思い出しながら準備しています。今回に関しては本当に一夜限りなので、当日限りのスペシャルなこともあって、見逃せないライブになると思います。お互いの思いがバチバチで良い意味で刺激し合って、仕上がった状態で臨むことになると思いますので、楽しみにしていてください。

――ありがとうございます。GAKUさんはこの秋、他にも色々なビッグイベントが控えていますが、永里優季さんの引退試合への出場も決まっていますね。去年に続き、凄いことだなと思って注目していました。

GAKU 去年は、中村憲剛さんの引退試合の翌日に、松井大輔さんの引退試合に出させていただくという凄いことがありました。どちらもご本人から連絡をいただいたんですけど、そんなオファーはなかなかないことですし、サッカーを挫折して、一度はサッカーが嫌いになって始まった音楽キャリアだったので、そういう方達から声をかけてもらえること自体がすごく嬉しいことだなと思います。今回の永里さんもご本人からかなり早い段階で声をかけていただきました。永里さん、実はシーズンオフにMIFA Football Parkで自主練をよくやられていたんです。本当にストイックな方なので、そんな彼女がスパイクを脱ぐという引退試合なので、自分で良ければということで、参加させていただくことになりました。

――引退試合でのGAKUさんのプレーも楽しみにしています。GAKUさんには音楽があり、サッカーがあり、旅があり…、そして最近はマラソンやトレイルランにも挑戦されていていますね?

GAKU もともとはライブのパフォーマンスを落とさないために走っていたんですけど、サッカーが無い時にジョギングしていたら、いつの間にかマラソン大会に出るようになり、マラソンを本格的に始めたらマラソン仲間が誘ってくれて、トレイルランに流れ着いたといった感じなんですけどね。トレイルは9割5分きついですけど、面白いですよ。きついのを越えた先にある達成感も最高ですし、ゴールした後のビールも美味いですからね。

――冒頭で夏バテはしないと言っていましたが、歩みを止めず精力的な活動を続けるGAKUさんの原動力は何でしょうか?

GAKU 自分では走り続けているという感覚はあまりなくて…。ただ、のんびりするのが苦手というか、常に何かをしている方が好きですし、まぁ、それが全部好きなことだからじゃないですかね。ライブがとにかく好きですし、サッカーも好きですし、人と話すことが好きですし。それでも、「独ガク」ツアーでもまだまだ行ったことがない場所がたくさんありますからね。まだ見ぬ土地に行ってみたい、まだ会えていない人達と出会ってみたいというのが原動力のひとつになっているのかなとは思います。

――昨年の25周年イヤーを経て、目指すは30周年といった感じなのでしょうか?それとも、やはり1年1年コツコツといった感じなのでしょうか?

GAKU そうですね。25周年の次は30周年を目指すぞ!とか、そういう感じではないと思っています。夏になったら「独ガク」ツアーに行って、秋になればバンドツアーをやって、年末年始まで忙しく働いたら、冬には曲を作る…みたいなことの繰り返しなんだろうなと思っていますし、新しく出会うミュージシャン達からもたくさんの刺激をもらいながら、まだまだ歌っていないテーマも見つけていきたいなと思っています。あとは、RHYMESTERとも話していることなんですが、HIP HOPって僕らの世代くらいからじゃないですか。それで、まだ日本のHIP HOP界では生き切ったやつ、寿命を全うしたやつはいないので、俺らが目指すところは老衰だよねという話になって(笑)。その最初の世代になれたら勝ちだなと思っています。そのためにも、日々を楽しみながら、健康に音楽を続けていきたいです。

――では、最後の質問です。そんなGAKUさんが今、思い描いている夢は何でしょうか?

GAKU うーん、難しいですね…。(しばらく考え込んでから、思い出したように)あぁ、スタジアム(を作ること)ですかね。ここMIFA Football Parkは僕らが夢の形を描くような場所なので、こういうフットボールパークが全国に増えていったり、それこそスタジアム規模まで大きくなっていったりすると、その分、笑顔が増えますからね。仲間が集まれる場所がずっと続いていくように頑張っていきたいと思います。MIFA Football Parkのような場所があることで、仲間が集まってサッカーができて、笑顔が生まれて、音楽を鳴らすこともできて、こういう場所が全国にあれば旅することもできる…。結果、全部が繋がることなのかなと。うん、それが今の夢ですかね。

Information

<RELEASE>

New Digital Single「HEROsのテーマ」
2025.8.22 Release

社会課題解決の輪を広げるプロジェクト『HEROs ~Sportsmanship for the future~』テーマソング

各配信サイト
「HEROs」公式サイト


Digital Single「4v4(フォーヴイフォー)」
配信中
本田圭佑氏考案の4人制サッカー「4v4」ゴールドランク大会 応援ソング
各配信サイト
「4v4」公式サイト

<LIVE>

GAKU-MC × Mummy-D スペシャルコラボレーションナイト
「Master ”s” of Ceremony」

【開催日時】
2025年9月19日(金) open 18:00 / start 19:00

【会場】
代官山 SPACE ODD
https://spaceodd.jp

【出演者】
GAKU-MC
Mummy-D(from RHYMESTER)

【チケット】
前売り : ¥6,000(別途1ドリンク必要)
※中学生以上 入場可(小学生以下 入場不可)

▼一般発売
チケットぴあ
TIGET


『アカリトライブ2025』~キャンドルの灯りと音楽で日本を元気に!~

【開催日時】
2025年10月13日(月・祝) open 16:15/start 17:00

【会場】
日本橋三井ホール
東京都中央区日本橋宝町2-2-1 COREDO室町1 5F(エントランス4F)

【出演者】
GAKU-MC
Aile The Shota / 半﨑美子

【チケット】
全席指定 6,600円(税込)
※ご入場時、別途ドリンク代が必要です
※3歳以上要チケット

【一般発売】
9/6(土)10:00~

■主催:アカリトライブ実行委員会(https://www.akalitolive.com
■制作:808 Inc.
■運営・問い合わせ:DISK GARAGE(https://info.diskgarage.com/

<EVENT>

MIFA 11th 大感謝祭 11周年だヨ!全員集合!『HAPPY HOUR』〜みんなで一緒にふりきってあそぼう〜

【開催日時】
2025年9月21日(日) open 15:00/start 15:30(予定)

【会場】
東京:豊洲PIT 

【出演者】
GAKU-MC / DJダイノジ / eyeron(ソナーポケット)/ 球舞 / ミファンダ / DJダイノジダンサー / MIFAスタッフバンド

【チケット】
前売料金 全自由¥1,100(税込)

※整理番号順のご入場となります
※ご入場時ドリンク代別途必要

枚数制限 お一人様1申込限り4枚まで
販売制限 3歳以下入場不可、高校生以上チケットが必要

MIFAオフィシャルサイト

MIFA Football Park 11th anniversary party 特設サイト

GAKU-MC

東京都出身。
アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンド。
1992年にヒップホップグループ・EASTENDを結成し「Beginning of The END」でCDデビュー。
1994年にEASTEND X YURI名義で発表した「DA.YO.NE」がミリオンセラーを記録する。
1999年に「僕は僕で誰かじゃない」でソロデビュー。
2024年10月にソロ活動25周年を記念したアルバム「Master of Ceremonies」をリリースし、11月に全国6ヶ所を回るツアー「GAKU-MC LIVE TOUR 2024『Master of Ceremonies』」を開催した。
2025年7月に配信シングル「4v4(フォーヴイフォー)」をリリース。本田圭佑氏が考案した新しい 4 人制サッカー「4v4(フォーヴイフォー)」の「ゴールドランク大会 応援ソング」として楽曲を提供。8月には「HEROsのテーマ」を2ヶ月連続リリース。社会課題解決の輪を広げるプロジェクト『HEROs ~Sportsmanship for the future~』へ提供。
11月からは、全国5ヶ所を巡るGAKU-MC LIVE TOUR 2025『wonderful weekend together』ツアーの開催が決定。 

また、キャンドルと音楽で心を繋ぐ音楽イベント“アカリトライブ”を立ち上げ、音楽による日本復興活動を続けている傍ら、音楽とフットボールを通じて人々をつなげることを目的とした団体MIFA(Music Interact Football for All)を立ち上げ、僚友 桜井和寿(Mr.Children)とのユニット・ウカスカジーとしても活躍している。
JFA 公認サッカー日本代表応援ソング「勝利の笑みを 君と ~日本サッカーのために~」を歌う。
さらに明治安田Jリーグ月間表彰選考委員会の特任委員に就任するなど日本サッカーの発展にも貢献。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:ATSUSHI OINUMA