35thシングルで初選抜の西井 “先輩”の熊崎&浅井はパフォーマンスを熱く信頼
――2019年11月、10期生としての加入から5年半以上。9月24日リリースの35thシングル『Karma』で、西井さんは初の選抜入りを果たしました。
西井美桜(以下、西井) ほんとにビックリしました。選抜メンバーになれるとは想定していなかったし、自分ごとなのに「SKE48がそんなことするんだ!」と思うほどでした(笑)。これまで「SKE48のために」というより、自分やファンのみなさんが楽しいことを考えて活動してきたんです。でも、意識を変えていくタイミングが来たのかなと感じてます。
――選抜メンバーは「グループの顔」でもありますし。
西井 周りの意識がすごく高いので、ついていくのに必死です。自分自身の成長や変化はまだ実感できていないんですけど、このシングルの活動期間で何かひとつでもつかめたらいいなと思っています。
――熊崎さんは2012年11月加入の6期生、浅井さんは2015年3月加入の7期生で先輩にあたります。その立場から、西井さんの選抜入りはどう映りましたか?
熊崎晴香(以下、熊崎) みおちゃんとは同じチームで活動したことがないんです。でも、別のチーム公演の演目も、アンダーとして一生懸命に覚えてくれるSKE48にとってなくてはならない存在でした。一緒のステージに立つとパフォーマンスのレベルが高いし追いつけなくて、みおちゃんの「パフォーマンスが見たい」と言って足を運んでくださるファンの方もいますし、納得でした。最近では「誰この子?」と他のグループのファンの方からも注目されていますし、選抜メンバーとして、もっと色んな場所でグループのよさを広めてほしいです。
浅井裕華(以下、浅井) 私も、納得でした。この4月から新Team Eで一緒になったんですけど、以前から「パフォーマンスがすごい」という評判を聞いていたんです。実際、ステージのMCでも「みおたんがすごい」と紹介したほどの実力で、他のメンバーとのユニット曲『制服レジスタンス』でも難易度が高いダンスでバッキバキに踊っているし、自分にしかないスタイルを持っているんです。華奢で小柄なのに可動域が広く、大きく見せるダンスがカッコいいし、ステージでの存在感が圧倒的で。話しかけてくれるときの笑顔も魅力ですし、ファンのみなさんが好きになるのはよくわかります。
――浅井さんは『制服レジスタンス』にふれていましたが、熊崎さんが西井さんのパフォーマンスで一目置く曲は?
熊崎 一緒に『Escape』を踊ったときに、みおちゃんは「得意じゃない」と言っていたのにすごく上手かったんです。旧Team Eの「声出していこーぜ!!!」で、アンダーとして出演してくれたときの『Don’t judge me』も印象的でした。めちゃめちゃ、みおちゃんが輝いていたんです。一緒に踊っていても「なんで、こんな動きができるんだろう?」と驚いて、マネしてみたら、意識し過ぎて振り付けを間違えちゃうほどでした。舞台監督さんとも、「みおちゃん、めっちゃいいですよね」と話していたんです。
――向かい合って座る先輩2人からベタ褒めされていますが、西井さんは照れて微笑みながらも無言で…。
西井 褒められたときに「ありがとうございます」と、素直に言えないタイプなんです…。でも、うれしいです(笑)。
浅井 全然、目を合わせてくれなかったので。よかった(笑)。
――(笑)。西井さんのように、2人にも初めての選抜入りを果たした過去があります。熊崎さんは2014年7月リリースの15thシングル『不器用太陽』、浅井さんは2019年7月リリースの25thシングル『FRUSTRATION』でした。
熊崎 当時は、「AKB48グループ春コン in さいたまスーパーアリーナ~思い出は全部ここに捨てていけ!~」での骨折もあって、大変でした(苦笑)。“滑走路”状態だった私の握手レーンにも徐々にファンの方が来るようになって、スタッフさんからも「勢いがある」とおっしゃっていただいた時期の選抜入りだったので、うれしかったです。でも、なかには「骨折で話題になったから選ばれたんだろう」と言う方もいたし、見返したいとも思っていました。音楽番組にも出演させていただいて、ザ・芸能人のような活動も続いたので軽いパニック状態でもあったんです(笑)。劇場公演のようにがむしゃらに踊るだけではなく、カメラ目線を意識したり、吸収できたこともたくさんあります。
浅井 初めて選抜入りした当時は、正直「SKE48を続けるべきか」と悩んでいたんです。活動へ前向きになれなかった時期でしたし、決まったと聞いたときも「なんで、私なんだろう」と不安がありました。でも、MVのロケ地が「ロサンゼルス」と聞いて、思春期の勢いもあって一気にギアが入ったんです(笑)。そこから活動がめちゃくちゃ楽しくなったし、尊敬する先輩たちを「超えたい」と強く思うようになって、自信も生まれました。