ファイナルEP「DERA Journey!!!!」には、盟友・浅野尚志とyouth caseの楽曲を収録

――ここからは収録曲、特に新曲2曲について聞かせてください。まず、1曲目の「翔け抜けてスターマイン」は、既にライブでも披露されていますね?

咲良 この夏のライブハウスシリーズで初披露したんですけど、ライブソングとして完成されたんじゃないかというぐらいに引っ張ってくれる曲になっています。デビュー当時からお世話になっている浅野くん(音楽プロデューサーの浅野尚志)が作ってくれたんですけど、曲の構成や歌詞など今までの活動を総括しているような1曲です。私達が大好きなハッピーさ全開の浅野曲なので、最後にこの曲と一緒にライブハウスを回って思い出を作ることができて本当に嬉しかったです。


――ライブでの反響はいかがでしたか?

秋本 もう最高です。でらすごいです(笑)。TEAM SHACHIやチームしゃちほこに触れたことがある人は絶対に血が騒ぐような曲なので、初披露した時からみんなの目がキラキラして見えました。この曲のために今までの13年間があった…といった感想も言ってもらえてとても嬉しかったですし、歌っている私達もとにかく楽しい1曲です。

大黒 好きな曲はたくさんあるんですけど、私達は「DREAMER」が特に大好きな曲でした。改名して一発目の曲でしたし、背中を押してくれる曲なので、そんな「DREAMER」の振り付けも入れたいと思って、ずっとお世話になっている振付師さんにお願いして入れてもらいました。これから12月までのキーになる曲だと思うので、大切に歌っていきたいと思います。

――ちなみに、皆さんにとって浅野さんはどんな存在ですか?

坂本 浅野くんがいなかったら今のTEAM SHACHIはいない…と絶対に言い切れます。「TEAM SHACHIはライブに強い」と言ってもらえるようになったきっかけは、デビュー当時の幼かった私達に、攻撃的なサウンドの浅野くんの楽曲が自信を付けてくれたからだと思っています。直接会うと、のんびりした緩い感じの方なので、こんなにも攻撃的な曲を作るの?!というギャップがあるんですけどね。本当に出会えて良かったなと思っています。

――素敵なお話をありがとうございます。そして、2曲目の「晴れ晴れ」もまたグッときますね…。

秋本 この曲もずっとお世話になってきたyouth caseさんに作っていただいたんですけど、最後に新曲を2曲作るとなった時に、絶対に浅野くんとyouth caseさんに作ってもらいたいという話をスタッフさんとみんなでしていて、叶えてもらいました。しんみりと終わるのではなく、明るく終わりたいと思っていたので、最後の最後にいただいた曲のタイトルに「晴れ晴れ」という言葉をいただけたことが嬉しかったです。

咲良 プライベートレーベルで活動するようになってからは、楽曲に対してメンバーからもリクエストすることが増えていたんですけど、「晴れ晴れ」に関してはデモをいただいた時に、歌詞も雰囲気も含めて、こういうエンディングがいいよねと、みんなの意見が合致したのを覚えています。ラストイヤーの目標地点というか、こんな風に終わっていたいなと思える1曲だったので嬉しかったですね。

大黒 昔から私達を見てきてくださったyouth caseさんだからこそ、私達の気持ちを100%完璧に理解してくださったんだなと思っています。

坂本 振りは槙田紗子さんに付けていただいたんですけど、フォーメーションや構成も最後だからこその動きになっていますので、是非ライブで観てほしい1曲です。

――そして、このEPがリリースされると、活動期間も残り3か月を切って…ラストの名古屋城へと向かっていくわけですが、今の心境はいかがでしょうか?

咲良 東京でのラストワンマンとなった立川ステージガーデンでは、今までお世話になったブラス民やバンド民のメンバーと一緒にライブをして、そして、ここから名古屋城までの期間は、事務所の後輩達とライブをしたり、「俺のえびシャチライブ〜THE FINAL〜」(私立恵比寿中学とのツーマンライブ)があったりするので、これまで関わってくれた方達と思い出作りをしながら、一気にまとめに入っているなという感覚がありますね。まさか、最後がこのようなスケジュールになるとは思ってはいなかったんですけど、直接会える機会を作っていただいて、改めて感謝の気持ちを伝えることができて本当に嬉しいです。名古屋城までに会うべき人にはみんな会えると思うし、既にこの数ヶ月で、本当に会うべき人にはほとんど会えているので、最後の名古屋城での解散ライブは、私達4人で大爆発して終わるんだろうなと思っています。

――大黒さんも壮大なエンディングへと向かっているような感覚がありますか?

大黒 ありますね(しみじみとした感じで)。でも、最後まで楽しい気持ちで終わりたいと思っているので、もちろん、ライブの中ではグッとくる部分やほろりとするシーンもあるかもしれないですけど、最後は大爆笑で、みんなが大好きなTEAM SHACHIで終われたらいいなと思っています。

――坂本さんは最後にみんなで笑って終わっている場面が想像できますか?

坂本 (元気良く)できます!

一同 (笑)。

坂本 泣いてるシーンや感動しているシーンも想像しようと思えばできるんですけど、最後は絶対に爆笑しているんだろうなと思います。

――名古屋城で解散というのは、皆さんにとってもタフ民にとっても特別な思いがありますよね?

秋本 いろいろと話し合いもたくさんしてきた中で最終的に「最後の場所は絶対に名古屋城で終わりたいね!」とスタッフさんとも打ち合わせしていたので、それを叶えていただけたのが本当に嬉しかったですね。私達の始まりの地であり、ホームでもあり、ずっとお世話になってきた場所で最後のライブができるというのは幸せなことですし、タフ民の皆さんにとっても色々な思い出が蘇ってくると思うので、みんなにとって特別なフィナーレになると思っています。