3年ぶりとなるフルアルバムは“これまで”と“これから”を結ぶ旅路を表現したような作品に
――鬼頭さんはSTREAM初登場です。よろしくお願いします。まずは軽く近況トークから入りたいのですが、今回は9月の夏の終わりに取材させていただいていますので、是非この夏の思い出から聞かせてください。お仕事とプライベート、それぞれどのような夏を過ごしていましたか?
鬼頭明里(以下、鬼頭) 今年は『鬼頭明里アジアファンミーティングツアー2025』を行っていたので、毎月のようにお仕事で海外に行かせていただいていました。私は普段からプライベートでもお出かけしたり、遊びに行ったりすることが好きなんですけど、それで満たされてしまっていたのか、今年の夏はプライベートで遊びに出かけようとは全然思わず、本当に仕事に集中して、海外含め色々なところに行かせていただいたという印象です。
――Instagramには、ご家族との旅行の様子もUPされていましたが…。
鬼頭 今年の夏、プライベートでお出かけしたのは、あれぐらいかもしれないですね。本当にお仕事がギュッと詰まっていて、駆け抜けた夏でした。
――昨年から5周年イヤーということで、特別な活動が色々あったと思いますが、振り返ってみてどんな1年でしたか?
鬼頭 5周年という節目なので、過去を振り返るタイミングにもなりましたし、ここまで活動を続けてこられたことへの感謝の気持ちやずっと見守っていてくれたファンの皆さんへの思いを考える良いきっかけになりました。アーティストデビューした時からは、自分自身も変わってきているなと感じています。続けているとここまで自分の意識も変わるんだなと実感しました。
――具体的にここが変化したな、成長したなと感じる部分はどんなところでしょうか?
鬼頭 最初は周りから言われた通りにやっていくような感じだったんですけど、途中から、それでは自分的にもファンの皆さんに対しても良くないと思うようになって…。自分のやりたいことやファンの皆さんとしたいことを考えるようになりました。そこからは、自分自身でもアーティスト活動をもっと楽しめるようになりましたし、ファンの皆さんにもより楽しんでもらえるようになったんじゃないかなと思います。
――そして、そんな5周年イヤーを締め括るフルアルバムがリリースされます。フルアルバムとしては3年ぶりなんですね?
鬼頭 そうなんです。CD自体は定期的に出させてもらっていたので、フルアルバムをそんなにも長い期間出していなかったという意識があまりなかったので、私も少しびっくりしました。今回はプロデューサーからの提案もあり、節目を表現できるようなタイトルが良いいかなということで、「Journey」というタイトルにしたんですけど、アーティスト鬼頭明里の“これまで”と“これから”を結ぶ旅路を表現したような作品になっていると思います。
――どうですか、プロデューサーから「Journey」=旅というタイトルを聞いた時に、しっくりきましたか?
鬼頭 確かにアーティスト活動も旅みたいな感覚で、スタッフの皆さんやファンの皆さんと進んできたと思っていますし、これからも続いていくものなので、旅というタイトルはすごくいいなと思いました。
――では、ここからは少しダイジェスト的にはなりますが、収録曲について聞かせてください。まずは、1曲目「Nonfiction Nook」。まさに旅の始まりを想起させるような曲調ですが、この曲からアルバム「Journey」が始まるというのは、鬼頭さん的にはいかがでしたか?
鬼頭 とてもオシャレな楽曲だなという第一印象でした。アーティスト活動を始めた頃は、結構ロックな感じの元気な曲が多かったんですけど、私も年齢を重ねて落ち着いてきたので(笑)、こういう静かな曲や肩の力を抜いて歌える曲の楽しみ方が分かってきたような気がしています。まさに、この曲は5年間やってきたからこそ、歌えるようになった曲なのかなとも感じてます。もちろん、プライベートでカラオケに行った時などは色々な曲を歌いますけど、自分の楽曲としてはこういうジャンルには挑戦してこなかったので、とても新鮮でした。