KOTAくんが身近にいてくれることの大切さをひしひしと感じる

――Coreさんと出会って、聴く音楽の幅も広がりましたか。

DJ KOTA めっちゃ広がりました。それまでヒップホップしか聴いてこなかったですからね。Coreは幅広く聴いているし、その影響で他のジャンルに否定的じゃなくなったのは、自分の中でも良い変化です。いまだにロックは深掘りできていないんですが、ミクスチャーはサウンド感的に好きなので面白いですね。

――2019年にCoreさんと出会って、7年が経ちます。Coreさんに変化を感じる部分はありますか。

DJ KOTA 身長が伸びたっすね(笑)。あとはリリックの内容。年齢を重ねて、経験したことがまんま出ているなと感じることが多くて、常にCoreの曲は面白いです。ただ芯はぶれていない。軸は出会った時から本当に変わっていなくて、俺のほうが年上だけど、学ぶことばかりです。

――KOTAさんが楽曲制作に深く関わるようになったのはいつ頃ですか。

Novel Core それまではプロデューサーさんとのコライトが多かったんですが、武道館の前年ぐらいから、じわりじわりとRABBITSが制作にジョインするようになりました。曲で言えば、THE ORAL CIGARETTESのやまたく(山中拓也)さんを呼んだ「カミサマキドリ」や「HERO」あたりの楽曲制作から、本格的にバンドで曲を作るようになって。みんなでKOTAくんのスタジオに集まって音を鳴らして、KOTAくんがシーケンスを組んで、僕が声を入れてみたいな制作が増えていきました。ここ最近はKOTAくんがやっていた立ち位置をJUGEMがやったりもしているんですけど、最終的にライブ用トラックのエディットを施すのはKOTAくん。なのでマニピュレーション的なことも想定しながらKOTAくんに相談をして曲を作っていくことも少なくないし、「C.O.R.E」のビートを組んでいるのもKOTAくんです。

――KOTAさんから曲の提案をすることもあるんですか。

DJ KOTA 最近はあんまないですけど、「最近はどういう感じの音をやりたいの?」と聞いて、参考にすることは多いですね。

Novel Core 定期的にKOTAくんがRECを担当してかっこよかったアーティストを教えてくれたり、最近作ったビートやプロデュースワークを手がけたラッパーの作品を聴かせてくれたりしています。その中にはRABBITS のクマ(Yuya Kumagai)さんやうっちー(Yuki Uchimura)がフレーズを弾いている曲もあって。それをチェックさせてもらう中でインスピレーションもらって曲を作ることもあります。

DJ KOTA よくレコーディングにRABBITSのメンバーは呼ばせてもらっていますね。

――今の活動の割合はどれくらいですか。

DJ KOTA 割合的に言うと、レコーディングとビート制作が一番多いですね。

Novel Core  BMSG周りも結構やっているんですよ。ナレーションを録ったり、プリプロの時にスタジオ使わせてもらったりもしていますし。Shota(Aile The Shota)も一緒にやってるよね。

DJ KOTA うん。ビーファ(BE:FIRST)ともやっているし。

Novel Core  HIRORONさんと近いとまでは言わないまでも社内でいろんなアーティストと作業することが多いよね。

DJ KOTA マニピを覚えたおかげで、Core以外の現場にも行くことが増えて、オートチューンをやりに行くとか、仕事的にめっちゃ広がりました。m-flo の「THE FIRST TAKE」なんかにも行きましたし、ラッパーで言うとMasato Hayashiやeydenのレコーディングもやってます。

Novel Core レコーディングのエンジニアリングもやっているし、別のDJの方と一緒にスタジオワークをやったり、スタジオにレコーディングで来た人たちとビートを作ったりもしているよね。DABOさんもスタジオに来てたよね。

DJ KOTA  DABOさんと同世代だと、スタジオにDJ HAZIMEさんも来た。

――それだけお忙しいと、RABBITSのメンバーを集めるのも大変ですね。

Novel Core 今は制作もほぼバンドで作っているので大変です。特にタイアップとか納期が決まっている場合だと、全員集めて制作を組むのが困難だったりもします。なんとか合間を縫って、みんなとやり取りしながら作っていますね。

――Coreさんにとって、KOTAさんはどんな存在ですか。

Novel Core ここまで来るには、KOTAくんじゃなかったら絶対に無理だったというのは断言できます。僕が強いてきた、「こういうことをやってほしい」「ああいうことをやってほしい」ということに対するKOTAくんのフィードバックは、跳ね返しみたいなものも含めて重要だし、KOTAくんじゃないと、ここまでやってくれなかっただろうし。あと僕はヒップホップカルチャーの一部をお借りして音楽を作っている人間なので、ヒップホップシーンのど真ん中にいるわけではない。だからこそヒップホップカルチャーを深く理解していて、シーンの中心で仕事をしているKOTAくんが身近にいてくれることの大切さをひしひしと感じます。どうやっても中心にいないと、ヒップホップシーンのルールやモラルに対して、自分の感性はずれていくんです。リスペクトしているシーンだからこそ、そこは毀損したくない。これってヒップホップ的にはどうなんだろう。なしなのかありなのか。かっこいいのかダサいのかという判断をする基準が自分だけではなくて、実際にシーンにいる人が近くにいてくれることで濁らなくなるというのは大いにある。そこにも感謝していますね。

Novel Core

東京都出身、24歳。ラッパー、シンガーソングライター。
SKY-HI主宰のマネジメント / レーベル “BMSG” に第一弾アーティストとして所属。
高いラップスキルと繊細な歌唱技術を保有しながらも、等身大の言葉で紡ぐ飾らない表現力とパワフルなライブパフォーマンスが話題を呼び、幅広い世代から強い支持を集める。
ヒップホップとロックを軸に、様々なサブカルチャーを融合させた独自のミクスチャーサウンドは、ジャンルに縛られない自由な表現として高い評価を獲得。これまでに発表した全てのアルバム作品が主要チャートで日本1位を獲得するなど、その名を確かなものとしてきた。
2024年1月、日本武道館での単独公演を完全ソールドアウトで成功させ、翌2025年2月には自身初となるアリーナ単独公演を決行。
大型公演に限らず、全国各地のライブハウスを巡るツアーも精力的に展開し、圧倒的なライブ力と真摯な姿勢でファンダムとの強い信頼を築いている。
また、ライブの総合演出をはじめ、衣装のスタイリングからアートワークのデザインに至るまで、全てのクリエイティブにおいて一貫してNovel Core自身がディレクションを担っており、その鋭い感性は音楽シーンの枠を超えて高く評価されている。
FERRAGAMOやETROなどのトップメゾンのモデルにも起用されるなど、ファッション業界からの注目も高く、アーティストとしての表現領域をさらに広げている。
音楽、ファッション、アートワークなど、多種多様なカルチャーへの愛とそれを裏付ける実力で、Z世代を牽引する新世代ミクスチャーアーティスト。

K LARK a.k.a. KOTA

1994年生まれ。東京都出身。THE WILL RABBITSのDJ&マニピュレーター。K LARK a.k.a. KOTA名義で、ビートメーカー、プロデューサー、DJ、マニピュレーター、レコーディングエンジニアと多方面で活躍。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI