撮影5日間の「移動がかなりハード」長崎県から東京へ渡り軽井沢へと向かって…

――写真集のタイトル『Tailwind』は、日本語で「追い風」の意味があります。活躍の幅を広げる西澤さんを、そのまま表現しているかのようです。

西澤 出版社の方と相談しながら決めました。いくつかあった候補の一つで、一番しっくりきた言葉だったんです。でも当初は、英語が自分らしくないと考えて、日本語で「追い風のような意味」を持つ言葉を探したんですが、見当たらなかったんです。タイトルを決めた時期は新たなジャンルのお仕事が決まったり、コツコツ積み重ねてきたものがようやく大きく実りはじめたとも思うタイミングでもあったので「コレでいこう!」と直感で決めました。

――ロケ地は複数あり、長崎県や県内の五島列島、そして軽井沢を巡っています。

西澤 撮影の日程は5日間で、移動がかなりハードだったんです。五島列島など長崎での撮影からはじまり、数日後に東京へ戻ったと思ったら、そのまま新幹線に乗り換えて軽井沢へ向かうという(笑)。この5日間はロケバスや飛行機、新幹線など、移動移動の毎日でしたね。撮影自体のスケジュールも詰め詰めだったので、急遽、移動しながらも撮影を進めないと間に合わなかったり(笑)。スタッフさんも皆さん優しく良いチームで、移動中さえ楽しく、本当にいい思い出です。

――各地の撮影で、印象に残ったできごともあれば。

西澤 最初に撮影した五島列島の初日には、翌日に朝から水着撮影を控えていたのに、夜はスタッフさんと一緒に大好きな芋焼酎を心ゆくまで飲みました(笑)。自然は好きなので、緑に囲まれての撮影は楽しかったです。牧場での撮影シーンでは、牛の糞が転がっている草の上で、きれいなワンピースのまま、何もないような表情で撮影しました(笑)。貴重な体験です。

水面で身体を浮かせるカットでは、スタッフさんが大変だったと思います。実は私、子どもの頃に水泳を習っていたのに泳げないんです。でも、水面で「浮いてみましょう」と言われて、予想通り上手に浮くことができなかったので、私の背中の下に傘を入れて支えてもらったり、足を支えていただきながら、数人がかりで撮りました。プールで波が立たないので、スタッフさんがバシャバシャと水面をはたきながら波を作ってくださったり、すべてがアナログでした(笑)。

――水着カットへの初挑戦もあり、撮影に向けてのボディメイクにも励んだのでしょうか?

西澤 そこは「やろうという気持ちはちゃんとあった」と、書いておいてほしいです(笑)。結果として、できなかったんです。日常的な運動の習慣がなく、写真集が決まってからジムの無料体験にも行ってみたものの続かなくて。身体を動かすと眠くなってしまって通常業務に支障をきたしそうだったので、あきらめました。食事制限もしなかったんですが、かえって自然体のままになったし、よかったかなと思います。