3匹の愛犬も連れたロケでは「メイクを自分でやりたい」とこだわった

――写真集掲載のインタビューでは「これまでずっと発信してきたインスタとかのSNSじゃなくて、消えないものとして残したかった」と語っていました。紙の本としての出版には、特別な思いがあったのでしょうか?

ぴょな ずっと出したかったので、出版が決まったときはうれしさがありつつ、上手に撮影できるかという不安もありました。でも、うれしさの方が大きかったです。憧れもありましたし、現在の活動をしているからには「いつか出したい」と思っていました。日頃のSNSでアップしている写真とは違った雰囲気で、写真集を手に取ってくれた方にしか見せられない部分をいっぱい撮れたらと思ったし、今までとは違った自分を見てもらえたらという気持ちです。

――今までとは違った自分を出すべく、色々なアイデアも出したのかなと。

ぴょな 打ち合わせの段階で、衣装や背景のアイデアを出しました。愛犬が3匹いて「一緒に撮影したい」とも相談したし、内容はけっこうこだわっています。あと、私が好きな韓国のモデル・テリちゃんの写真集『テリちゃん1stフォトブック テリここ』(講談社)も参考にしました。カメラマンさんはその写真集を撮影されていた橋本憲和さんにお願いして、作品のインスピレーションを受けました。

――タイトル「ぴょなってみる?」にもこだわりが?

ぴょな YouTuber・ヒカルさんの動画に出演したとき、ヒカルさんが「ぴょなってる」と言ってくれたのがきっかけで(笑)。最初、事務所の方が「タイトルでいいじゃん!」と後押ししてくれて、そこから「『ぴょなってみる?』がよさそう」と私や編集の方で話し合い、今のタイトルになりました。関わるみんなで作ったタイトルで、インパクトがあるし気に入ってます。写真集の話をしたら、友だちが会うたびに「ぴょなってる?」とイジってくれるようになりました(笑)。

――キャッチーですよね(笑)。ちなみに、ぴょなさんの名前の由来も気になります。

ぴょな 小学生の頃から、K-POPアイドルのHyunA(ヒョナ)さんが好きで、インスタ開設時にアカウント名を「PyunA.(ぴょな)」にしたのがきっかけです。

――憧れの方にインスパイアされたと。さて、写真集の話に戻りますが、静岡県での撮影は「3日間泊まり込み」だったそうですね。新たに得たものは?

ぴょな インスタの自撮りやモデルの撮影とは違って、表情やポージングを工夫しました。今までやったことない表情や仕草、ポージングを学んで、他の撮影でも使えるようになりました。普段の撮影では、カメラ前でキメるんです。でも、写真集撮影では自然体を求められて。最初は難しかったんですけど、3日間で手ごたえをつかめたし「これからも使ってみよう」という発見がありました。目を開きすぎず、儚い雰囲気を出そうとか。逆に、すごい笑ってみたりとか。シャッターを切られる瞬間、普段はポーズをキメるんですけど、動いている流れの中で撮影されるのも新鮮でした。

――数ある中で、お気に入りカットも教えていただきたいです。

ぴょな 黒いランジェリーで白いシャツを羽織っているカットは、素の表情が出ているので好きです。ロケ地のホテルで廊下を走ったり、ベッドの上でジャンプしたり(笑)。私もスタッフさんもみんな一緒に楽しんでいました。

――ぴょなさんに憧れる方には、写真集をどのように楽しんでほしいですか?

ぴょな 普段とは違う私を感じてもらえたら。じつは、メイクを自分でやりたいとお願いしたんです。一番いい表情を知っているのはやっぱり「自分だな」と思ったので、メイクさんと「ここは濃くしようか」「ここはナチュラルな感じで」と相談しながら見せ方を考えました。表紙のすっぴんカットも他では見せてこなかったんですけど、写真集を通して「ぴょなちゃんって、こんな表情もするんだ」と思っていただけたらうれしいです。