初のデジタルEPは「ライブへの第一歩」信頼するHoneyWorksサウンドプロデュースアイドル高嶺のなでしこのキャプテン“籾山ひめり先生”の振り付け曲も

――お二人のコンセプトは「お昼寝系2人組ガールズユニット」ですよね。その由来が、代々木公園で見かけた「お昼寝」だったというのがユニークで。

ひなぷ(武田雛歩) そうなんです。名前とかコンセプトがまだ決まってなかった頃に、Suupeasチームのみんなで代々木公園にピクニックに行ったんです。ちょっとした親睦会というか、初対面の方もいたので「これからやっていくぞ〜!」っていう空気を作る場でもあって。

はるぽん 1年くらい前の春に、あったかくて気温もちょうどよかったです。

ひなぷ(武田雛歩) その日、公園にめっちゃ人がいたんだよね。都会の真ん中なのに「こんなに昼寝してる人いるんや〜!」って(笑)。辺りを見回したら、芝生でスヤスヤ寝てる人たちがたくさんいて「めっちゃ幸せそう」となって、そこから「こういう空気感を音楽で届けられたらいいよね」って話になりました。あと、私たちの雰囲気も「お昼寝」に合っていたみたいです。

――そんなユニットの初デジタルEPが『寝具 a Song!』で、ボカロックをベース10曲を収録しています。

ひなぷ(武田雛歩) 全曲「睡眠」がテーマになっています。私たちの楽曲のテーマ「ボカロック」に「眠り」をかけ合わせる、新しい音楽にチャレンジしてみました。

はるぽん 私はこのユニットがはじまるまで、ボカロをちゃんと聴いたことがなかったんです。知らなかったジャンルだったので、いざ聴いてみたら新鮮で「うわ、楽しい!」ってなりました。私たちの曲は「睡眠」といっても幸せなだけじゃなくて、「寝たいのに眠れない」とか「朝起きたくない」とか、色んな感情が入っているので、共感してもらえるポイントも多いと思います。

――2024年9月3日「睡眠の日」にデジタルシングル「ヘッチャカ」でデビューして以来、シングルのリリースを続けて。新曲4曲も含めたEPを新たにリリースすることには、また、特別な思いもあったんでしょうか?

ひなぷ(武田雛歩) おたがいに「ワンマンライブをやりたい!」という夢があったので、まとまった曲数が欲しいのはありました。だから、今回のEPは「ライブへの第一歩」の意味が強くて、ゼロから作る不安や大変さもあったんですけども、こうして形になったのがうれしいです。

はるぽん 本当、初めてのことばかりだったよね。私はこのユニットでギター、DJ、サンプラーに初挑戦したんです。最初はアタフタして「わ〜っ!」って叫びたくなるぐらい、汗だくで頑張っていたんですけども(笑)。すっかりなじんで、楽しめるようになりました。

――お二人とも、ダンスもこのユニットが初挑戦だったんですよね。EPに収録の「睡眠地下潜(もぐ)どってん!!釈明」と「ナイトメラ」、「アイム・ノット・プリンセス」3曲は、HoneyWorksサウンドプロデュースアイドル高嶺のなでしこのキャプテン・籾山ひめりさんが振り付けを担当していて、SNSでは「ひめり先生」と慕っていました。

ひなぷ(武田雛歩) 素敵な振り付けを作ってくださって、私たちはそれをひたすら覚える感じでした。普通には考えつかないようなオシャレな動きもたくさんありますし、クラップひとつとってもただ手を叩くのではなく、マイクの前に手を出して叩くとか、細かくレクチャーしてもらったんです。ひめり先生に教えてもらって「振りに意味があるってこういうことか!」と、学びました。

はるぽん ひめり先生は「褒めて伸ばす」って感じでした!何をやっても「いいね!」とか「かわいい!」と言ってくれましたし、どんな動きであっても自分の個性になるっていう考え方が、素敵でした。教えてもらった表情の作り方も勉強になりましたし、私も、もっと余裕のあるダンスができるようになりたいと思いました。

――ひめり先生に教わった曲の振り付けのポイントもぜひ、教えてもらいたいです。

ひなぷ(武田雛歩) どっちも歌詞とピッタリ合った振り付けになっていて、踊りやすいんです。「ナイトメラ」では「ナイトメラメラ」のフレーズが印象的で、キャッチーで覚えやすいし、ライブでも一緒に盛り上がれるはずです。

はるぽん 「睡眠地下潜(もぐ)どってん!!釈明」のサビは、フワフワ〜ッとした動きがかわいいしお気に入りです。TikTokでもサビの振り付けを投稿したんですけど「踊って楽しい!」と思える振り付けを作ってもらえたのが、本当うれしかったです。

――ヴォーカル面で、レコーディングは振り返っていかがでした?

ひなぷ(武田雛歩) けっこう大変でした。今まで歌ってきたジャンルと全然違う曲が多くて、テンポが速かったり歌詞が多かったり。とにかく「ちゃんと伝えたい!」「聴き取ってもらいたい!」って気持ちが強かったです。早口のパートは、全然言えなかったですね(笑)、何回もピンポイントで歌い直したり、初めての経験がいっぱいありました。

はるぽん ボカロ曲って曲調がどんどん変わったり、テンポがめっちゃ速いんです。ギターを弾くのも追いついていかなかったですし、覚えるのも大変で。でも、たくさん聴いて、曲のリズムに乗れるように意識したんです。ガチガチに弾くのではなく「音を楽しみながら弾けたらいいな」って思っていました。

――EPのリリースと同時期に、シンガポールで初の海外ライブも経験しました。

ひなぷ(武田雛歩) Suupeasとして初めての海外ライブだったので、初めてSuupeasを観る方もたくさんいらっしゃったと思うのですが、想像以上に盛り上がってくれました!とっても最高のライブでした!

はるぽん 初海外でドキドキでしたが、気温もお客さんも熱くて楽しかったです!