アイドルとしての“私の原点”AKB48『ヘビーローテーション』をオマージュしたカットへの熱意
――念願の1st写真集『杏仁豆腐』が完成しました。感想は?
大村杏(以下、大村) 10代のうちにできるとは思っていなかったので、驚きました。最初、グラビア撮影が終わってからケーキが運ばれてきて「誕生日でもないし。何かな?」と思ったら、写真集が決定したと聞いて腰を抜かしちゃったんです(笑)。タイのカラフルな街並みで撮影して、ファンのみなさんにも私らしさを楽しんでいただける1冊になりました。
――SKE48のメンバーも過去に写真集を出版していますが、見ていましたか?
大村 はい。先輩方の写真集を拝見していたので、自分の写真集を出せるのが楽しみでしかたなかったです。以前、写真集を出版されたるーさん(井上瑠夏)からは「ありのままの杏の姿で(撮影に臨むのが)いいんじゃない」と、アドバイスをいただきました。事前にるーさんの1st写真集『僕から先に言わせてくれ』(扶桑社)を見たら、表情の作り方や力の抜き方が上手で、儚い表情もあって「私もこんな表情で撮影したい」と思いました。
――グラビアでの活動もありますが、日々のボディメイクも役に立ったのではないですか?
大村 腹筋を鍛えると「キレイになれる」とアドバイスをいただいて、集中してトレーニングしていた時期はあったんです。日々の積み重ねで、ファンのみなさんからも「キレイになったね」と言っていただけるようになりました。今回の写真集では、大好きなオムライスはご褒美にとっておいて、撮影が近い時期はサラダを意識して食べたんです。運動でいえばグループの劇場公演が一番のトレーニングになるので、他は軽いウォーキングなどで身体を動かしていました。
――そうして向かった撮影地、タイの首都・バンコクとリゾート地・パタヤはいかがでした?
大村 4泊5日の撮影は、劇場公演の合間をぬったスケジュールで大変でした。でも、息抜きになったし、スタッフのみなさんとも楽しく過ごせました。パタヤの海がキレイなエメラルド色だったのが印象に残って、泊まったヴィラにプールがあって、メイクさんやスタイリストさんと一緒に遊んだのも楽しい思い出です。
――リュックを背負う制服姿のカットがあって、写真集のテーマ「タイでのホームステイ生活」を象徴するようです。
大村 現地で暮らす高校生のような制服を着たいとリクエストして、準備していただいたのがうれしかったです。日本にはない感じのデザインが新鮮で、ホームステイへの憧れもあったので夢が叶いました。
――収録された写真では、AKB48『ヘビーローテーション』のMVの世界観をオマージュしたカットもあります。
大村 やりたいカットを聞かれたときに、私の原点としてパッとイメージが浮かんできました。私にとって「アイドルといえば、AKB48と『ヘビーローテーション』」という思いがあったんです。幼稚園児だった頃にテレビで『ヘビーローテーション』の映像を見て、マネして踊っていたし、大島優子(AKB48のOG)さんが好きで「選抜総選挙」も欠かさず見ていました。スタッフさんに猫耳の衣装をお願いしたらそのまま用意していただいて、背景もMVの世界観を再現してくださったのでうれしかったです。