こんにちは。GANG PARADE/KiSS KiSSのキャ・ノンです。ライブ終わりで疲れてること確定してるのに、次の日の自分のことを信じてしまいましてヘトヘトでこれを書いています。洗濯物も干さなきゃいけないのに、お風呂上がって髪びしょびしょのままポチポチとパソコンに向かっています。何度でも呆れてしまいますね。来週のわたしは信じないようにします。

というわけで今日は、いただいたメッセージにお答えしていこうと思います。メッセージはいつでも大募集中ですので、どんな内容でも構わないので送っていただけたらうれしいです。

Q.悩んだ時に思い出したい言葉を持っておくと心が少し楽になると本で読んだのですが、私はまだ出会っていません。のんちゃんは心が救われるような、好きな言葉はありますか?

A.『思い出したい言葉』って素敵ですね。絶対あったほうがいいんですけど、ぱっと出てこないということはないのかもしれないです、申し訳ない。でも、そういった部分ではわたしは音楽に支えられて生きてきた気がします。

人生のどん底かと思うほど落ち込んだ日も、なんだか頑張れない気力が湧かない日も、上を向いてやっていけないときも、それを肯定も否定もしないでいてくれる音楽に救いを求めてきました。

音楽はそのときによって聴いてるものがちがうから、この曲だけ!みたいなものはないんですが、わたしがはっきりとこの曲のおかげで今があると思うのは女王蜂の『鉄壁』です。コロナ禍という誰しもが足を止められて、なにもできない状況に陥って気が滅入ってしまっていたときに、わたしはこの曲をずっと聴いていました。

「あたしが愛した全てのものに どうか不幸が訪れませんように」

という一節がとても好きで、わたしはずっとこの考えで生きています。4年前に武道館で女王蜂のライブを見た時に『鉄壁』がアンコールの本当に最後にきて、誰しもがその場に立ち尽くして動けなくなっていて、わたしもそのひとりでした。会場にいる全員がちがう人間で、ちがう人生を歩んで、ちがう人と出会って生きてきたのに、これほどにみんながみんな喰らっていて、音楽にはこれほど力があるんだって目の当たりにしました。よかったら聴いてみてください。

それからわたしは、何年も前にファンの方からもらった手紙を、携帯で写真撮っていつでも見返せるようにしています。そのとき、今よりも生きるのが下手くそだったわたしは、その手紙で心が救われて、軽くなって、そのときの感情を忘れたくなくて、自信をなくしてしまいそうなときに掘り返して見ています。その人はわたし推しでもなかったし、もう何年も会っていないし、今何してるかもまったくわからないけど、わたしはずっと救われ続けています。元気にしているといいな。

言葉ひとつで傷ついたり傷つけたり救われたりするので、わたしはそこはとても大切にしたいと思っています。特に、言われたいやな言葉ってずっと覚えているけど、素敵な言葉ってさみしいけど忘れていってしまうじゃないですか、だからこそ、救えなくても出会えてよかった言葉を探していきたいし、自分もあの手紙をくれた人のように、そっと肩に手を置いてくれるみたいなことを言える人間になりたいです。

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キャ・ノン

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する11人組アイドルグループGANG PARADEのメンバー。また、「KiSSをあなたにお届けchu!♡」をキャッチコピーに活動するWACK初の王道5人組アイドルグループ『KiSS KiSS』のメンバーの一人でもある。ライブ好きで、苦手なことや、できないことは出来るようになればいいというタフでロックな精神の持ち主。2024年5月31日より自分自身のライブレポートなどを綴った『アイドルリアル備忘録』をSTREAMにて連載中。