こんにちは。GANG PARADEのキャ・ノンです。12/16にZepp Shinjukuで行われた『GANG PARADE 10th YEAR SPECIAL LIVE “THANK YOU, PARADE”』で発表させていただいたように、GANG PARADEは2026年に解散します。メンバーは最後までギャンパレらしく、たのしくハッピーな遊び場を作り続けるつもりなので、どうかこの先も応援よろしくおねがいします!
今日は『GANG PARADE 10th YEAR SPECIAL LIVE “THANK YOU, PARADE”』の日のことを書いていこうと思います。
朝起きると、ついに今日がきてしまった、と思ってしまった。渡辺さんのインタビューは出ていたけれど、メンバーの口から解散を伝えるのはこの日がはじめてだった。
わかっていたこと、決まっていたことだけど、言葉にしてみんなに伝えてしまったらいよいよ本当になってしまう。そわそわしながら、でもあまり考えないようにもして会場に向かった。
リハーサルまでにメイクを終わらせて、関係者挨拶のためにCDにサインと宛名を入れる作業をした。こういうときはいつもユアちゃんが仕切ってくれる。わたしたちはユアちゃんがいないと何もできないね、とケラケラ笑った。マイカが「ライブたのしみだなー!」って何度も言っていて、それがすごくよかった。たしかにライブがすごくたのしみだ、ということを改めて実感した。

リハーサルは曲数が多くて、まだある!まだある!と一生終わらないかと思いながらやっていた。Träumereiのイントロでタイミングを間違えたココがずっとニヤニヤしながらこっち見てきた。ずっと見てくるから笑っちゃった。のに本番は一切目が合わなかったからプロだなあと思った。
本番までは時間がかなりあった。会場のパネルの前で写真を撮ったり、セットリストの確認をしたり、ごはんを食べたり、各々が各々の過ごし方をしていた。MCの確認をして、ぶつぶつと唱えるために廊下に出ると、ミキとユアちゃんも遠くでしゃがんでぶつぶつと唱えていた。ミキはずっと初めて見る顔をしていた。いまにも押し潰されてしまいそうな、そんな表情だった。

そうこうしているうちにあと2時間くらいあったはずなのに、もう影ナレのメンバーが呼び出されていた。30分くらい話してきてくれと送り出すと、会場から歓声が聞こえてきて、はやくステージに出てしまいたい!の心に切り替わった。
円陣を組む。今まで一度もやったことのない「どうか世界輝け絶対届くと信じて」というFOULの歌詞をみんなで唱えた。SEが流れるともう覚悟を決めるしかない。出る直前にナスがハグを求めてきた。かわいいね。
いつもだったらあっという間に感じるライブも、この日はすごく長かった。それもそうで、今回は10周年記念ということもありセットリストがいつもより長めに作られていた。終わらないでほしいという気持ちと、助けてほしいという思いで揺れながら、ライブ終盤は目が開かなくなるほど酸素が足りなくなっていた。
本編が終わり一度楽屋に戻ると、ポカリスウェットを一気飲みした。息を整えようとしても呼吸がずっと浅かった。緊張と不安で喉が閉まっている状態がずっと続いてるみたいで苦しかった。
アンコール一曲目、新曲の『KIMI☆NO☆OKAGE』を披露し終えたタイミングで、ミキがメンバーを代表して解散することを遊び人に伝えた。ミキの話し方がキザすぎて、泣きたいのか笑いたいのかよくわからなくなって、この瞬間が一番さみしくなってしまった。隣のマイカと、本当にひどいメンバーたちだねって話していた。わたしはこの今が、なによりも愛おしいと思ってしまった。
このとき、ステージから遊び人の顔がよく見えた。ぐしゃぐしゃに泣いてる顔も、堪えてる顔も、真剣に聞いてくれている顔もよく見えた。目が悪ければよかった。かなしい顔をさせてしまったことが何よりもかなしかった。あの瞬間のみんなの顔が焼き付いて離れない。それでも、そんなみんなの顔をまた晴らして笑顔にすることがギャンパレの使命だ。わたしはGANG PARADEだ。最後まで意地と誇りを持って、遊び場を作り続けるだけだ。

キャ・ノンへのメッセージ・ご意見・ご要望・お悩み相談などはこちらから!
https://forms.gle/mFHyaA8c7bxTGx4v5
過去の連載記事はこちら
https://strmweb.jp/tag/ca_non_regular/
