グループ初のワンマンライブでは「ODDLOREとしての自分」を追求する苦労も
――9月9日。東京・渋谷のWWW Xで開催したグループ初のワンマンライブ「ODDLORE Original Live “ONE BY ONE” at WWW X」は、いかがでしたか？
RION 1stアルバム『ONE BY ONE』（2023年8月）の11曲をリアルに体感できる場所として、挑んでいたんです。プラスアルファで、個々のストーリラインを“ラップ＋ダンス”で表現するため、（全員で輪になり個々がラップを披露する）サイファーの曲「ODDLORE CYPHER」をセットリストに追加しました。
――メンバーがラップの作詞、ダンス作りにも挑戦したグループ初のセルフプロデュース作品「ODDLORE CYPHER」も披露。準備も大変だったかと思います。
KOYA メンバーで作詞もした曲をお客さんに見てもらうのは力も入ったし、各々がプロデューサーの方と相談しながら時間をかけて制作したので、みんな苦戦したのかなと思います。僕は、伝えたいことをバーッと書いても何が言いたいか分からず、すべて書き出して削る作業を繰り返して。削ったあとにハメるフレーズが浮かばなかったり、頭を抱えました。
RION 元々、活動の一環でビートに沿った作詞の練習があって、定期的な内々の発表会はあったんです。でも、世の中に出すのは今回のライブが初めてで、プラスのプレッシャーがありました。「いかに僕らのライブを見せるか」は今も悩みで、ボーイズグループとして自分たちの味を濃くしていきたいとは思っていて。普通の歌詞では誰でも伝えられる言葉になるし、約2ヶ月あったライブの準備期間で「ODDLOREとしての自分」を追求する苦労はありました。
RYUICHIRO 人前に出す以上、自己満足にならないものを大前提にしていたんです。伝わらないと意味がないし、自分しか理解できない抽象的な言葉を並べても意味がないから。自分たちが楽しいのは当たり前だし、ファンのみなさんに楽しんでもらいながら、伝わるものを披露するのが今回のライブでは大事でした。
――初のワンマンライブから時間が経ち、手ごたえは？
RIKITO 大勢のファンのみなさんを前に不安も多かったけど、開演時の歓声は人生初の高揚感がありました。新たな目標もできて、次は倍の人数を前にしたステージに立ちたいです。
YUI 高揚感は、僕も同じです。でも、表現の引き出しがもっと欲しいと思って。今の熱量でこんなに楽しいなら、音楽面での理解度がもっと深まれば、快感が何倍にも膨れ上がると思うんです。パフォーマンスしながら変わりたいと思ったし、今でも変化への欲が変わらないほど、貴重な経験でした。
JOSH MCでの発言にファンのみなさんが拍手や歓声を返してくれた光景も脳裏に焼き付いているし、もっと自信を持って、より声援に答えられるようなライブができたらと思いました。正直、お客さんにビビる自分もいたけど、語りかければ返してくれるし、度胸も付いたので僕もより距離感を近づけたいです。
