SOLIDEMOのメンバーと一緒に青春を過ごすことができたのは財産
――SOLIDEMO加入後も、歌の面で壁にぶつかることはなかったんですか。
手島 結成当初から壁にぶつかりました。グループではセンターで締めのパートを歌わせていただくことが多かったんですけど、声が出ないんですよ。まだ自分のスタイルも確立してないから、ライブのたびに声が裏返って。高音を歌うのは嫌だなってことでファルセットに逃げていたら、スタッフさんに「裏返ってもいいから逃げるな」と言われて。ありがたいことに歌う機会も多かったので、その時期にメンタルとともに喉も強くなっていったと思います。
――メンバーとの関係性はいかがでしたか。
手島 一番年下だったので、めっちゃかわいがってもらいました。メンバーはもちろんスタッフさんも含めて、自由にのびのびやらせていただいたし、本当に家族みたいな存在で。今も仲が良いので、プライベートでも会いますし、なんなら数日前も会っていました。大人になると、なかなか学生時代みたいな友達ってできないじゃないですか。そういう友達が東京でもできて、一緒に青春を過ごすことができたのは、僕にとって財産というか、これからも大切にしていきたい存在です。
――グループが解散したときは相当ショックでしたか。
手島 やっぱり寂しかったですね。うれしいことも楽しいことも苦しいことも共有してきた人たちがいなくなるわけですから。板の上で何か起こったときは、全部自分で解決しなきゃいけないですしね。ただ自分たちで選んだ道だし、つべこべ言ってる場合じゃない。メンバーそれぞれが、それぞれの道で頑張っているから、シンプルにかっこ悪い奴にはなりたくないから、後ろを向いてはいけないなと。
――2022年にミュージカル『「マギ」-迷宮組曲-』で舞台に初挑戦、昨年は『「マギ」-バルバッド狂騒曲-』、『「ワールドトリガー the Stage」B級ランク戦開始編』と二つの舞台に出演しました。お芝居をやりたい気持ちは前からあったんですか。
手島 昔は考え方が凝り固まっていて、歌以外はやらないって言っていたんです。だから初めて『マギ』に出たときは、Buddiesも驚いたと思います。新しい挑戦をしてみて、いろんなことが柔軟になりましたし、外に出てみて分かること、学べることがあって、刺激がたくさんあります。
――ミュージカル経験が、普段の歌にも影響を与えた部分はありますか。
手島 ありますね。ミュージカルを経験することによって、この流れだから、この歌詞と曲調とメロディーがあるというのが身を持って感じることができました。技術的なことも大事ですけど、それを優先して詞が伝わらなくなるんだったら、やらなくていいかなって。二十代の頃は、技術に走っていた時期もあるんです。当時はよくブルーノートやビルボードにライブを見に行って、技術を盗もうと思っていました。もちろん、そういう時期も大事だと思うんですけど、自分で楽曲制作をするようになって、伝えたいのはそこじゃないんだと。だから今は削ぎ落していくことに注力しているかもしれないです。逆に音楽活動がお芝居に影響している部分もありますし、今後も挑戦は止めないでやっていきたいです。
――最後に1月13日から始まる2nd Tour「Are you ready?!」の意気込みをお聞かせください。
手島 伝えるところは伝える、魅せるところは魅せる、聴かせるところは聴かせるという緩急があるツアーにしたいなと思っています。前回のソロツアーはSOLIDEMO時代だったので、久しぶりに全国を回れるということで、すごく僕自身も楽しみですし、ずっと応援してくれているBuddiesはもちろん、今まで応援してきてくれていた方、最近僕のことを知ってくれたみなさんに楽しんでもらえるライブにしたいです。
Information
『Life-size』
1⽉24⽇(⽔)リリース
1.Lazy Day
2.⾦⽊犀
3.恋⻘空
4.今逢いに⾏くよ
5.Dolphin
6.脳内パズル
7.ASH
8.Buddy
9.freedom!!
10.Just Smile
手島章斗 2nd Tour「Are you ready?!」
2024年1月13日(土)
会場/【広島】SIX ONE Live STAR
2024年1月20日(土)
会場/【福岡】福岡BEAT STATION
2024年1月28日(日)
会場/【千葉】柏PALOOZA
2024年2月4日(日)
会場/【宮城】誰も知らない劇場
2024年2月14日(水)
会場/【東京】SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2024年2月18日(日)
会場/【大阪】ESAKA MUSE
2024年3月2日(土)
会場/【愛知】SPADE BOX
2024年3月23日(土)
会場/【東京】KANDA SQUARE HALL
PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI