クローゼットの中からお洋服を選ぶ“ワクワク感”がコンセプト

――フルアルバム『笑う門には服着る』について アルバムのテーマやコンセプトを教えてください。

秋本帆華(以下、秋本) 嬉しい曲、明るい曲、ほっこりした曲、可愛らしい曲など、色々なジャンルの曲が入っているアルバムです。『笑う門には服着る(読み:フクキタル)』の表記が“福来る”ではなくて“服着る”になっているのですが、クローゼットの中にたくさんのジャンルのお洋服が入っているイメージです。お洋服を合わせる時ってワクワクするじゃないですか。私たちがアルバムの中で色々なジャンルの曲を歌うことで、ワクワク感を感じて欲しい!というコンセプトです。Novelbrightの沖さん、川谷絵音さん、松隈ケンタさん、ヤマモトショウさんなど、たくさんの方に楽曲を作っていただき豪華な一枚となっています。

――プライベートレーベルを発足したことで、より色々な楽曲に挑戦出来るといったこともあるのでしょうか?

咲良菜緒(以下、咲良) 自分たちが歌ってみたい曲とか、今ライブで欲しい曲とか、そういうメンバーのリクエストを反映しやすくなったと思います。そういうことも相まって、よりバラエティー豊かな1枚を作ることが出来ました。

――先行配信の2曲について伺います。『沸き曲』はフェスやイベントなど初見の方でも沸ける楽曲となっていますが、最初に楽曲を聞いたときの印象を教えてください。

大黒柚姫(以下、大黒) この楽曲はアルバム制作の打ち合わせの時に、「こういう曲もあるけど聞いてみますか?」という感じで、候補の中でも仮という感じだったんです。いざ聴かせていただいたら、もうあまりにも良すぎちゃって「ぜひアルバムに収録させてください!」と。振り付けやレコーディングも、とんとんとんと進んでいきました。

――制作時のエピソードなどはありますか?

大黒 楽しいだけじゃなくてカッコ良いということが重要で、単純に楽しい曲にならないようにっていうのを心がけました。基本的にほーちゃん(秋本)と私がボーカルを引っ張っていく楽曲なので、一緒に打ち合わせをしてからレコーディングに挑みました。録ってはやり直してを繰り返す中で作っていきました。

秋本 これまでのレコーディングは、1人終わったら次の人っていうやり方だったので、この『沸き曲』での録り方は12年間で初めてでした。実はとてもこだわりの強い楽曲になっています。

坂本遥奈(以下、坂本) 『沸き曲』は新曲でありつつも「この曲をライブ鉄板ソングにしたい」という気持ちがありました。「スタプラフェス」という私たちが所属しているスターダストプラネットのフェスで初披露したんですが、ものすごく盛り上がってくれたので、 ツアーでも1番美味しいところにこの曲持ってきています。新曲でありながら過去の鉄板ソングを超えるポジションにいて、ライブで成長しているので、すごく嬉しいです。

――ライブの鉄板曲って、アイドルグループでもバンドでも、歴史を持つ曲がなることが多いですものね。

坂本 最新曲がそうなることって初めてレベルだと思います。『沸き曲』に対しても、「あなたはそのポジションなんだよ」ってしっかり伝えていきたいです。

咲良 声出し解禁になったライブが去年の夏だったので、すごく良いタイミングで盛り上がる曲に巡り逢えたなと思います。『沸き曲』で初めて声出ししたというタフ民(TEAM SHACHIファンの総称)もいると思うし、やっぱり声を出すライブが好きだなあって実感しました。