皆さんの応援の1つひとつがこんなに素敵な景色を作ってくれる

MCでは、神奈川県出身のTETTAが「ただいまー!」と凱旋を喜ぶ場面も。客席から返ってきた大きな「おかえり!」の声に、彼は「今回のツアー、みんなそれぞれの地元で“ただいま”と言ってきたんですけど、僕の地元はここなんです。たくさんの人に“おかえり”と言ってもらえるのは気持ちいいですね」と満面の笑顔。続いて、この日の衣装はNAOYAとEIKUが担当したこともメンバーの口から明かされ、NAOYAは「さっきのセクシーなパートはEIKUが、今着ている衣装は僕が考えました」と説明。自身が考えた衣装について「和と南米の要素をミックスしたイメージで、ユニフォームは背番号がそれぞれの誕生日になっています。パンツもシルバーで超かわいいよね!」とSWAGに語りかけた。

ハートやパイナップル、プリンアラモードをかたどったキュートなバルーンアートを抱えたキュートなNo.「Video Chat」では、冒頭のテレフォンコールに出たTETTAが「もしもし! あ、お父さんお母さん? 産んでくれてありがとう、パシフィコ横浜でライブやってるよ!」と両親への感謝を贈った。「Freaking Happy」、「Nice Guy」とポップな楽曲で会場全体を笑顔にし、「HOLIDAY」ではTETTAは「パシフィコ、こんなもんじゃないよね? もっと出し切っていこー!」と元気いっぱいに呼びかける。曲の終盤では客席へと飛び出した6人は。SWAGのすぐそばでサビのダンスを踊り、近距離でのコミュニケーションを楽しんだ。

バラードナンバーの「You are」では冒頭をアカペラで歌い上げ、優しいハーモニーを重ねた彼らはそれぞれの感情を思い切り歌に乗せて曲を紡いでいく。真っ赤なレーザー光線がクールに飾る「OPEN」のロックサウンドが鳴り響き、47都道府県ツアーのテーマソングでもあるワイルドなヒップホップナンバー「Hook Up」へ。ワンエンのライブには欠かせない楽曲となった「EVOL」では6人とSWAGが一緒になって大騒ぎ。フェスさながらの盛り上がりにメンバーも笑顔をのぞかせる。

6人がステージから姿を消すと、ビジョンには47都道府県ツアーの思い出をつめこんだムービーが流れる。SWAGの願いがこめられた「アンコール!」の声が鳴り響く中、ワンエンは客席扉から登場して「Step Up」を披露。1階席、2階席、3階席を縦横無尽に駆け巡る。「Call me」も会場から届け、「日頃、色々と嫌なこともあると思うけど、また俺たちのライブに遊びに来いよ!」と語りかける。

MCではメンバーがそれぞれの気持ちを語る。「これまでやったことない長い長いツアー。やってよかったと思うのは、全国にSWAGがいてくれることを直接感じられたことです」(NAOYA)、「このステージは通過点です。どんどん僕たちは大きくなっていきますよ」(EIKU)、「うれしいです、皆さんの応援の1つひとつがこんなに素敵な景色になって……ありがとうございます。ありがとうマジで! マジで愛してるわ、総じて!」(KENSHIN)、「47都道府県ツアー、正直余裕はない中だったけど、メンバーみんな明るいんですよ。いつもバカやって。嫌な方向のムードに持っていかせない雰囲気を作れるグループで、本当に支えられています。いいファンとメンバーに囲まれて……死ぬまでやめないです、このグループ。今日この会場にいるメンバー、SWAG、スタッフさん、みんなを愛してます!」(REI)、「目標としている日本武道館に行けるように、みんなでもっと上のステージ目指しましょう」(TETTA)、「見たい景色を全部見てやろうって、そんな自信をこのツアーでもらいました。僕らについて来てもらえたら、みんなの人生ちょっとでも豊かにするって、ここに約束します。だから、まだまだONE N’ ONLYについて来てください! よろしくお願いします!」(HAYATO)。最後には6人は手をつないでステージ中央に立ち、マイクを通さず声を張り上げて心からの挨拶を送り、最後まで名残惜しそうにSWAGに手を振っていた。

ONE N’ ONLY

スターダストプロモーション所属の6人組の男性グループ。ボーカルTETTA(1997年11月24日生まれ)、REI(1997年1月2日生まれ)、EIKU(1999年12月19日生まれ)。ラップ&ダンサーHAYATO(1999年9月17日生まれ)、KENSHIN(1999年7月8日生まれ)、NAOYA(1998年4月6日生まれ)からなる6人組。J-POPでもK-POPでもない、”JK-POP“として唯一無二のスタイルを貫くダンス&ボーカルユニット。グループのTikTokフォロワー数は日本人男性音楽アーティスト1位の570万人超え! TikTokの合計再生回数は5.2億回を突破している。2022年7月にはブラジルで開催された南米最大のアニメフェス『Anime Friends 2022』で初の海外パフォーマンスし、2023年4月にはワンマンでのラテンアメリカツアー「LATIN TOUR 2023」を成功させた。

TEXT:KOZUE NAKAMURA,PHOTOGRAPHER:笹森健一,小坂茂雄,草間智博