テレビっ子だったので、テレビの中に入りたかった

――この世界に入ったきっかけを教えてください。

清田 昔から芸能界に憧れがあったんですが、和歌山に住んでいたので、オーディションに応募する勇気が出なかったんです。中学3年生のときに大阪でアミューズの事務所オーディションがあると知って、大阪に行けば全員と面接をしてくれるとのことで応募しました。グランプリなどは獲れなかったんですが、それをきっかけに高校1年生で所属させていただきました。

――芸能界に入りたい気持ちは、ご家族に伝えていたんですか?

清田 あまり話した記憶はないんですけど、オーディションの情報を教えてくれたのは母だったので伝わっていたんでしょうね。

――どうして芸能界に憧れていたんですか。

清田 テレビっ子だったので、テレビの中に入りたいと思ったのが最初の記憶です。

――学校と芸能活動の両立はいかがでしたか。

清田 かなり大変でした。最初はお芝居とダンスのレッスンを受けていたのですが、地元から新幹線で通っていて。片道3時間ぐらいかかるので、とにかく移動が大変でした。

――いつぐらいにお芝居をメインでやりたいと思ったのでしょうか。

清田 高校2,3年生ぐらいです。卒業後の進路を考えたときに、お芝居したいなって思ったんですよね。

――芸能活動一本で行くという選択肢もありましたか?

清田 ありました。高校3年生の夏を過ぎても迷っていたんですが、大学に行くことでマイナスになることって少ないなと思ったんです。人間科学を学ぶ学部を専攻したんですが、お芝居にも役立つと思いましたし、高校と違ってお仕事との両立もしやすいかなと。確かに芸能活動一本にすれば集中できるかもしれないけど、そこまでの経験も知識もないし、たくさんのことを学んだほうが、未来も開けるのかなと考えました。

――大学1年生の頃はコロナ禍の自粛期間ですよね。

清田 ほぼオンライン授業で、2年生になって半々ぐらいになりました。おうちで授業を受けられるので、時間的な余裕はあったんですが、期待していた大学とお仕事の両立とは違っていたので、なかなかモチベーションも上がらなくてつらい時期もありました。