音楽やアイドルに興味を持ったきっかけと夢を目指した出会い

――キャ・ノンさんのパーソナリティについてもう少し深掘りさせてください。音楽が好きになったきっかけを教えてください。

キャ・ノン 親の影響でTHE BLUE HEARTSを聴いて育ったので、パンクロックが好きです。昔からELLEGARDEN(以下、エルレ)が好きで。たまたまお店で流れていたのを聴いて「いい曲だな」と思って調べたことがエルレを知ったきっかけでした。小学生のころからずっと音楽は聴いていて、高校生の時に音楽の趣味が合う友達と出会って、プレイリストを共有したり、ガッツリ音楽を聴くようになりました。

――アイドルに興味を持ったきっかけはありますか?

キャ・ノン 2013年に新木場STUDIO COASTで開催されたイベントで、ももいろクローバーZのライブを見たのがきっかけです。それまでアイドルは全然知らなかったんですが、パフォーマンスを見て衝撃を受けたのを覚えています。「アイドルってすごい!」と感動したものの、その時点では自分がアイドルになるとは思っていませんでした。

――アイドルに興味を持った時期に特に好きだった楽曲などはありますか?

キャ・ノン 大好きなHave a Nice Day!の浅見さんが作られた桜エビ〜ず(現ukka)の『リンドバーグ』や、同じく桜エビ〜ずの『おねがいよ』が好きでした。アイドルの楽曲は、豪華なクリエイターの方が制作されていることも多くて。小西康陽さんやいしわたり淳治さんなどが提供されている楽曲など、良い曲がたくさんあると思います。

――ギャンパレもたくさんの方に楽曲提供をいただいていますよね。

キャ・ノン 今度はどんな人に作ってもらえるのかな?と毎回楽しみにしています。最新シングル「パショギラ/躍動/ROCKを止めるな!!」では、KEYTALKさんとTHE イナズマ戦隊さんに提供いただいた楽曲が入っていたり。7月6日(土)にはTHE イナズマ戦隊さんとの2マンライブも控えていてとても楽しみにしています。

――事前アンケートを拝見したのですが、憧れの方は百田夏菜子さんと渡辺淳之介さんとのことでしたが、それぞれどんな部分に憧れているのでしょうか?

キャ・ノン 夏菜子さんはアイドルとして完璧だなと思っていて、自分とは違うタイプだと思いますが、人間的に尊敬しています。渡辺さんは、私が「WACKに入りたい」と思ったのも、夢を追いかけられていれるのも、全てはWACKを作ってくれたからなので、とても尊敬しています。渡辺さんはロンドンにいるので話す機会は少ないですが、ライブを見に来てくれた時は「ここは良かったよ」とか「もっとこうしたらいいんじゃない?」という感想をいただいたりしています。

――ロンドンといえば、ロンドンでのライブも大成功でしたね。

キャ・ノン 私、人生初の海外だったんです。人生初がロンドンで、しかも自分のライブってちょっとカッコよくないですか(笑)。滞在中に1日オフがあったので、ロンドンの街中で写真を撮りまくりました。ライブもとても刺激的で、お客さんの楽しみ方も日本とは違っていて、良い経験になりました。

――WACKの音楽に出会ったきっかけを教えてください。

キャ・ノン 2017年に横浜の赤レンガで開催された「WACK EXHiBiTiON」です。友達に誘われて行ったのですが、BiS、ギャンパレ、BiSHの3組が出演していて、めちゃめちゃすごいライブでした。それまで夢とかもなかったんですが、ライブを見て「私はこれになりたい!」と思ったのがWACKとの出会いです。そこからWACKの音楽をたくさん聴いて、MVやライブ映像、映画など見漁って。本当にすごいことをやっているなって。

――WACKのオーディションを受けた時のことを教えてください。オーディション合宿は過酷なことでも有名ですが、参加に勇気がいりませんでしたか?

キャ・ノン なんの根拠もないのですが、なんか「出来る」って思ったんです。普段はそういうことを思わないのですが、自然にそう感じた時は上手くいく事が多いというか、自分に自信を持って挑戦できました。先ほど話した野音の時も同じ様な感覚でした。

――合格発表の時に自分の名前が呼ばれるという感覚はありましたか?

キャ・ノン そこはあんまり考えていなかったです。とにかく最後まで残る方法をひたすら考えていました。合宿の中でマラソンがあるのですが、本当に走るのが苦手で。どうやったらあんなスピードで走れるんだろうって焦っていたことを覚えています。