グループ卒業後は、さらにお芝居を突き詰めていきたいと思った
――アイドル活動を始めるときに、いつかお芝居をやりたい気持ちはあったのでしょうか。
菅井 なかった訳ではないのですが、「自分なんかにお芝居はできない……」と思い込んでいました。だからグループで初めてドラマを経験させていただいたときはうれしかったですし、お芝居をするのも楽しかったです。
――お芝居への思いが強くなったのは、いつ頃でしょうか。
菅井 グループ時代に、たくさんの舞台に出演させていただいて、そのときからお芝居のやりがいを感じていました。もともとチームで作品を作って、誰かに感動や力を届けられることにやりがいを感じていたので、グループ卒業後は、さらにお芝居を突き詰めていきたいと思いました。いろいろなお仕事をさせていただく中で、今までにない挑戦をしたいなと思って、より映像のお仕事に挑戦していきたい気持ちが強くなりました。
――グループ時代の経験が、お芝居の現場でも活きている部分はありますか。
菅井 たくさんあります。楽曲制作もチームで協力しながらやっていましたし、舞台でも座長を経験させていただいたり、素敵な座長のもとで出演をさせていただいたり。様々な場面で尊敬する方々のお仕事を近くで見させていただく中で、学ぶこともたくさんあって。それは今回の現場でも活かされていたと思います。
――テレビ番組の司会を始め、多彩な活動をされていますが、軸足はお芝居にあるのでしょうか。
菅井 全てのお仕事がありがたく、どのお仕事も学びながら成長していきたいし、成長していかなければと思っていますが、俳優としてまだまだだと思うからこそ、もっと貪欲に頑張っていきたいです。
――櫻坂46を卒業したメンバーで俳優として活躍している方は多いですが、意識することはありますか。
菅井 一視聴者として観たり楽しんでいます。作品に入り込むと、その役として見ているんです。ずっと一緒に活動していたので、不思議な感覚です。プライベートで会ったときは、お互いにお芝居の感想を言い合うこともあります。
――俳優としてターニングポイントになった作品はなんでしょうか。
菅井 まだまだ映像の経験は少ないんですが、『チェイサーゲーム W パワハラ上司は私の元カノ』(2024)はグループを卒業して初めてのドラマ出演で、中村ゆりかさんとW主演を務めさせていただいて。何もかもが初めて尽くしというのもあって心に残っていますし、予想以上にたくさんの反響をいただいて、海外からも感想が寄せられて驚きました。
――映像作品ならではのやりがいはどういうときに感じますか。
菅井 舞台はお客様に生で感じていただき、思いを直接伝えられる喜びややりがいがあるんですが、映像は全国の方に幅広く見ていただけるという点でやりがいを感じます。