メンバーの加入歴も様々“5人”が語る“カラテア”へたどり着いた経緯
――ここからは、キャリアを振り返っていただきたいです。それぞれなぜ、アイドルの世界へ飛び込んだのか。久木田さんから、お願いします。
久木田 芸能活動のきっかけは、大学時代のミスコンでのグランプリ獲得でした。ミスコンでの活動が落ち着き、現在の事務所へ入った当時、26時のマスカレイド(2022年解散)の吉井美優が憧れていて、偶然にもそのタイミングで「アイドルやってみない?」というお話をいただいて“カラテア”に入ったんです。
――途中からは“癒やし系リーダー”にも抜てきされて、3年強の活動を経ての変化もありましたか?
久木田 アイドルになっていなかったら、芸能活動を続ける自信はなかったかもしれません。ステージを経験するにつれて熱意が高まり「活動を続けたい」という気持ちも増したんです。大学生として、友だちが就職活動していた時期にアイドルになったし、覚悟もありました。
――久木田さんに続いて、メンバー歴の長い春瀬さんの原点は?
春瀬 幼い頃からずっと芸能界に憧れていたし、将来はこの世界へ進むと決めていました。高校卒業直前には大学進学か、芸能界へ進むかで迷って。でも、最初は女優志望でした。舞台のお仕事で、SNSでの毎日投稿を頑張っていたら、運よくTikTokでの投稿がバズり、現在の事務所から声をかけていただいたんです。入ってから「“カラテア”の追加メンバーからにならないか」とお話をいただいて、アイドルへの憧れもあったし、ダンスはずっと習ってはいましたけど「私が加入してもいいのか」とも悩みました。でも、スキルアップできると期待もしたし、チャレンジ精神で加入したら、全力投球になっちゃいました。今は貪欲に「アイドルとして売れたい!」の気持ちが強いです。
――迷いも経て加入したグループはこれまで、何度かのメンバー変遷を乗り越えてきました。それでもなお、春瀬さんが活動を続けられている理由は?
春瀬 壊したくないので。“カラテア”のコンセプト(何気ない日常の、小さな日常を大切に。そしたらきっと─)も曲も好きですし、このグループ以外でのアイドル経験もないので、違う人生が考えられないんです。一時的な不安はあっても、辞めようと確信したことはないし、なぁちゃんと励まし合って、頑張ってきました。
――2023年3月加入メンバーの1人、日南さんがグループ加入したきっかけは?
日南 プロデューサーさんからのスカウトで、長崎から上京したんです。特技のギター弾き語りの動画を見てくださったみたいで、偶然にも、上京を考えていたタイミングだったんです。しかも、当時から「乃木坂にいそうでいない人」として、インフルエンサーとしての菜々夏を知っていて、好きだったし「一緒に活動できるなんて。うれしいし、ありがたい!」と思ったので、加入しました。
――素直に好きだった久木田さんと実際に活動して、イメージの変化も…?
久木田 (照れくさそうに日南をみつめる)
日南 動画ではしっかりした人だろうと想像していて、もちろん、リーダーとして心強くしっかりしているんですけど、ちょっと抜けてるのはギャップでした(笑)。でも、菜々夏の魅力ですし、一緒に活動ができて楽しいです。
――次は、波澄さんに伺います。
波澄 グループ加入前はアルバイトをいくつか掛け持ちしていました。当時幼馴染が今の事務所でインターンをやっていて、彼女に「バイト探してるんだよね」と話したら、特典会でチェキを撮影するチェキスタのバイトを紹介されたんです。最初はそのチェキスタをやるつもりだったんですけど、ちょうどその時期に新メンバーを募集していたみたいで。幼馴染にも背中を押されて面接を受けることになりました。2回目にプロデューサーさんに呼ばれて事務所へ行った時には「メンバーになりました」と言われました(笑)。
――もう、その時点で決まっていたとは…(笑)。
波澄 すでに2人(日南と白咲)は決まっていて、残り1人だったようなんです。加入メンバーを決められるギリギリのタイミングだったみたいで、私に賭けてくれたのかなって。
久木田 その前に一度、メンバーとの顔合わせもあったんです。第一印象から「“カラテア”にいてほしい」と直感したほどの雰囲気に惹かれたし、アルバイトの掛け持ちを聞いて「体力面でもハードなスケジュールをこなせそう」と思ったので、私もももちゃんも「加入してほしい」と思っていました。
――満場一致での加入だったんですね。キャリアについてのアンカーは、白咲さんです。
白咲 幼少期からダンスを続けていたし、将来はダンスで何かを表現できる人になりたかったんです。私の姉がアイドルだったので、バックダンサーとして日本武道館に立っていたのも見ていて、カッコいいと思ったのがアイドルをめざすきっかけでした。高校時代には「アイドルを経験したい」という気持ちもあったんですけど、通っていた学校は芸能活動禁止で。高校2年生で、今のマネージャーさんに原宿でスカウトしていただいたのにすぐ活動できなかったんです。事務所の方が高校まで足を運び「この子の芸能活動を許可してください」とお願いしてもダメで、高校卒業後にようやく加入を発表できました。
――高校2年生から卒業までとは、だいぶ長期間にわたってモヤモヤもあったのかなと。
白咲 友だちが次々と進路を決めていくのを見て、自分だけ置いていかれていたようで、夜はずっと泣いていました。でも、メンバーになるまでの期間はアイドル候補生として事務所に在籍させてくださったのが、ありがたいです。めげずに、時期が来たら必死に頑張ろうと思っていました。
――最後に、それぞれの人生模様もにじむグループの目標を、久木田さんに伺います。
久木田 直近は9月スタートの全国ツアーで、ファイナルのSpotify O-EASTを完売させたいです。地上波デビューも実現できたので、SNSを強みとしてメディア露出を増やしていきたいですし、フェスでのメインステージへ駆け上がり、いつかは大きな会場でワンマンを開催できるように、“カラテア”らしく進んでいきます。
Information
マーマレード
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収録曲
1.マーマレード
2.夢中飛行論
3.想い月
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO