結成から1年、バンドを成長させた思い出のライブ

――今年はドラマ主題歌に起用されたり、ロックフェスにも出演したりするなど、大活躍だったイメージなのですが、バンド結成からまだ1年と聞いてとても驚きました。結成からここまで、皆さんにとってはどのような1年だったのでしょうか?

Ayasa 私達は去年の8月に結成して、10月に1stライブを行ったんですけど、実は去年のライブはその1回だけだったんです。年が明けてからは、3月にZepp Hanedaで2回目のライブがあって、東名阪のツアーを回って、 「METROCK 2024」や「イナズマロック フェス2024」といったフェスにも呼んでいただいたりして、ようやくバンドとしての第一歩を踏み出せたのではないかなと思っています。もともと、色々な活動をしているメンバーが集まっているバンドなので、そんな中でも1年目にしてこれほどのスピード感で動けたことは、すごくありがたいことだなと思っています。1周年を迎えて、また来年2025年からは、もっとライブの本数を増やしたいですし、ただ闇雲に増やすというよりは、着実にEast Of Edenの良い音を届けていけるようにがんばっていきたいと思っている次第です。

湊あかね(以下、湊) 1回目のライブでは、自分的にも反省点が多々あったんですけど、それを次に生かして、2回目のZepp Hanedaのライブでは、自分のスタイルというものを少しは確立できたのかなと思っています。そこから、さらに試行錯誤して、ライブやフェスで演奏をしていく中で、このバンドの空気感というものも育ってきたよう気がしています。

――MIZUKIさん、結成から1年経ったバンドの今の状態はいかがでしょうか?

MIZUKI ライブの本数としてはまだまだ少ない方ですけど、曲がとにかく難しいので、最初のライブから比べたらまとまりも良くなっていると思いますし、勢いも出てきていますし、確実にレベルアップしているなと思います。本当に曲が難しいので油断はできないんですけど、楽しく演奏できていますし、一緒にいて落ち着けるいいバンドだなと思っています(笑)。

――メンバーとの関係性はどのように変化してきましたか?

MIZUKI よく遊ぶようになりました(笑)。あかねっち(湊)とは、プライベートでも一緒に遊んでいます。大人になってから、友達ができることってあまりないと思うので、バンドのメンバーであると同時に、友達もできたので嬉しいです。

Ayasa 楽しそうでいいなぁと思って、2人のことを見ています(笑)。

――まずは、結成からの1年を振り返ってもらいましたが、この1年間で特に印象に残っているライブを挙げるとしたら何でしょうか?

MIZUKI 今年5月の沖縄のライブですね。沖縄が楽しかったというのもあるんですけど(笑)、マーティ・フリードマンさんとのツーマンライブだったんです。もちろん、ずっと存じ上げてはいたんですけど、共演は初めてのことで…。ご一緒した時のエネルギー、音も技術ももちろんですけど、ステージでのパフォーマンスがすごくて、勉強にもなったというか、得るものがたくさんあったので、マーティさんには本当に感謝しています。

湊 私はやっぱり、最初のZepp DiverCityですね。自分的にも久しぶりに大きなステージだったので緊張もしていましたし、1人で歌うことへの重圧みたいなものを感じながら、ステージに立っていたので、やりきった自分に拍手を送りたいなと思います(笑)。

Ayasa MIZUKIさんも言っていたんですけど、私達の楽曲はとにかく難しいですし、最初のワンマンライブから全曲オリジナルだったので、本当に必死だったのを覚えています。それをみんなで乗り越えたというのはバンドにとって、とても大きかったなと思いますね。いきなり試練にぶち当たったような感覚もあったので、その分、達成感も大きかったです。あと、私はMETROCKもすごく印象に残っています。物理的に暑い中でのライブでしたし、フェスだと音響関係のスタッフさんとかとも、初めましての状態で直前リハーサルだけで本番に臨まなくてはならないんです。私達を初めて観る方達や配信を観ている方達に、大したことないバンドだなと思われてしまったら、もう二度とMETROCKに呼ばれないかもしれないと思うと、ある意味、ワンマン以上にメンタル的にはオーディションみたいだなと感じながら演奏していました。今後もたくさんフェスには出たいので、こういう環境にへこたれずに、もっと強くなっていきたいと思わせてくれたので、METROCKがすごく印象に残っています。