ラストライブはライブ公演だけでそのアクトを観ることができる「-Under Test- Dance Performance」からスタート
「ODDLORE Last Live」は彼らがメジャーデビュー後に初ステージを踏んだメモリアルな会場、池袋Club Mixaにて開催。6月のグループ解散発表後、約3か月ぶりのライブ公演となることもあり、開演前の会場フロアは熱気とともに、オーディエンスの緊張感も溢れかえっていた。
ODDLOREの歴代楽曲すべての披露が事前にアナウンスされていたラストライブは、ライブ公演だけでそのアクトを観ることができる「-Under Test- Dance Performance」からスタート。彼らの初ライブステージとなった2022年9月24日(土)「ODDLORE FREE LIVE -Under Test 01-」でも1番手を担った同パフォーマンスだが、そこから約2年の時を経て、グループの圧倒的な成長を初っ端からオーディエンスに見せつけていく。
続いて、ODDLOREの2ndデビュー曲であり、彼らのアンセムソングのひとつとなっている「Lucid Dream」へ。メンバー6人それぞれの持ち味が光るヴァース、そして、独特でパワフルなコレオが印象的な同曲に煽動され、会場に溢れていた緊張感は一変。たちまちオーディエンスの熱気でフロアが埋め尽くされた。
序盤にして早くもボルテージのあがった会場に流れた3曲目のイントロは、RIKITOにフォーカスした「where I belong」。メンバー内で屈指のボーカルスキルを誇るRIKITOの伸びのある声により、フロアの雰囲気はまたがらりと姿を変え、その心地よいリズムにオーディエンスは身をゆだねていく。
MCパートに続きパフォームされたのは1stデビュー曲の「Hazed Reality」。異なるコンプレックスを抱えた6人が自身に葛藤する姿が描かれ、デビュー曲とは思えない内省的な表現が特徴的な彼らのはじまりでもある同曲のアクトに会場が息を飲むなか、その空気を受け継ぐかのように披露されたのは、KOYAにフォーカスした「The Revelation」。ODDLOREで唯一、スタンドマイクを巧みにパフォーマンスに取り入れたこの曲は、情緒豊かに、そして訴えかけるようなKOYAのラップで畳みかけ、締めくくられていく。そしてステージは、繊細さの中に中性的な凛々しさが混在するYUIのソロボーカルから「ORTUS」へ。YUIにフォーカスしながら、ドラマティックで、まるで歌劇を観るかのような世界観が展開された。そして「ORTUS」からバトンを受け継いだRYUICHIROフォーカスの「BRIGHT SIDE」では、会場がまた新しい表情を見せる。ODDLOREでははじめてオーディエンス参加型の振付が取り入れられたこの曲で、ODDLOREとオーディエンスが一体となってその振付がコミュニケーションのようにかわされ、あたたかささえも生み出す空間が広がったことは、ODDLOREの楽曲バリエーションの多彩さゆえだろう。