みなさんが僕たちの音楽を聴き続ける限り、ODDLOREは一生心の中で生き続けていきます。

ラストMCでは6人それぞれから感謝の想いが届けられた。

JOSH みなさんのおかげで、ODDLOREのおかげで、一歩人間に近づいて、社会性を身に着けることができました。いろんなステージに立てて、いろんな経験をして、僕が一生忘れることができない思いができて本当にありがとうございました。人生最期のときまで、よろしくお願いします。」、RYUICHIROからは、「みなさんの愛があったからこそ、僕たちは前に進み続けることができました。今日でODDLOREは終わってしまいますが、それぞれの道に進んでいくということで、みなさんから背中を押していただけると嬉しいです。音楽が苦手だった僕は、ODDLOREを通して音楽が大好きになって、ODDLOREが終わっても音楽を続けていきます。

RIKITO 僕らと出会ってくれて、たった1回のラストライブに来てくれて、本当にみなさんありがとうございます。僕たちは〝コンプレックス〟をテーマに活動してきましたがそれは神様からもらった武器だと思っています。それを気づかせてくれたのがODDLOREなのかなって思っています。

YUI 怖さや焦り、負の感情をたくさん味わったんですけど、それを味わったことで得たものが多かったです。いままではそういう感情をスルーしてきましたが、ODDLOREの活動でそれを知ることでそういう感情があるからこそ、人は繋がろうとしたり、共有し合おうとするんだろうなということがはじめてわかりました。人間として大切なものを学ばせてもらったなと思っています。みなさんも辛くなったとき、今日のラストライブを思い出してくれたら冥利につきます。

RION 僕たちは出会って4年くらい。生い立ちも性格もばらばらな全員がひとつのことを目指していく大変さを知りました。言葉は矛盾しているんですが、解散はするけれど、いま6人はひとつになっています。いい音楽を届けることができたのかなと、皆さんの顔を見て感じることができました。僕たちの音楽はまだまだこの世に残りますので、ちょっと元気がほしいなというときはぜひ僕たちの曲を聴いてSNSでも教えてください。

KOYA みなさん、今日ここまで応援してくださって本当にありがとうございました。ODDLOREとしてもっといろいろな景色を見たかったという想いはあるのですが、今日このラストライブをこんなにたくさんの方に見てもらえて、ああ、後悔ないな、と気持ちよく終わることができるなと思っています。ここでODDLOREは終わりではありません。僕らの音楽やMVは一生残り続けます。みなさんが僕たちの音楽を聴き続ける限り、ODDLOREは一生心の中で生き続けていきます。

その想いはODDLOREのラストリリース曲である「Footsteps」のパフォーマンスにも詰めこまれた。音楽活動未経験からダンス&ボーカルグループとしてメジャーデビューしたODDLOREの約2年半の〝足跡〟は、音楽によって綴られ、それは〝コンプレックスですら最高の自分自身〟という揺るがない伝承となり、オーディエンスに届けられただろう。

鳴りやまない拍手と歓声のなか、少しでも長くステージに立っていたいという6人の想いのもと、アンコールではなく、そのままラスト曲へと突入した6人が最後に選んだ曲は「Lucid Dream」。正真正銘、ODDLOREとして最後のアクトとなった同曲が終わると、6人は別れを惜しむかのように、しかし、自信に満ちたその表情で何度もフロアのオーディエンスに向き合い、コンタクトを交わす。

最後は「約2年間、みなさん本当にありがとうございました!」との挨拶で締めくくられ、全身全霊を込めてラストライブ全18曲を駆け抜けたODDLOREは、その活動に大団円で幕を下ろした。

誰しもが抱えながらも、それを受け入れ・認めていくことは難しい〝コンプレックス〟。しかしそれは自身の受け入れ方次第で最高のギフテッドとなることを、決して長いとは言えないグループ活動のなかで、音楽を通した濃厚なメッセージとして伝え続けてきたODDLORE6人の旅路は、とても小さな一歩ずつの歩みでありながら、着実に、大切に、ODDLOREに触れたオーディエンスひとりひとりの心に刻まれ、軌跡となっていたことは、このラストライブが創り出した空間で語り尽くされていた。「ODDLORE Last Live」は6人が常に目指し続けた、ODDLOREにとっても、オーディエンスにとっても、〝自分自身を誇れる最高の居場所〟であったに違いない。

ODDLORE6人の旅はこれで終わりとなるが、楽曲やMVなど残されたストーリーテリングなワークスの数々は、ODDLOREが築いてきた道しるべとして、葛藤しながらも未来へと一歩ずつ歩んでいくすべてのひとびとに届けられていくだろう。

「ODDLORE Last Live」SET LIST

M1:-Under Test- Dance Performance
M2:Lucid Dream
M3:where I belong
M4:Hazed Reality
M5:The Revelation
M6:ORTUS
M7:BRIGHT SIDE
M8:SKIN DEEP
M9:Embers
M10: HOLLOW
M11: ODDLORE CYPHER 【Dance】
M12: 瑞夢
M13: ODDLORE CYPHER 【Rap】
M14: STRUGGLE
M15: Coming Dawn
M16: ONE BY ONE
M17: Footsteps
M18: Lucid Dream

ODDLORE

「ODDLORE」は、「ももいろクローバーZ」や「ドレスコーズ」といった多岐に渡る音楽ジャンルアーティストが所属するEVIL LINE RECORDSと、音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-』や超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』を開発・運営する株式会社Dazedが立ち上げるボーイズグループプロジェクト。見た目、性格、家庭環境、学歴、出自、性など異なるコンプレックスを抱えた6人がスカウトによって集められ、結成された。グループのマネジメントはパルス株式会社。
楽曲・MV・ライブステージ─。その作品すべてを通し、〝コンプレックスこそ最高の自分自身〟をメッセージとして発信し、リスナーにポジティブを与えていく新感覚のボーイズグループとして活動、9月21日のラストライブをもってグループの活動が終了となった。

PHOTOGRAPHER:YOSHIHITO KOBA