菅田将暉さんが歌う「ロングホープ・フィリア」に救われた

――人生観を変えたような歌やアーティストさんはいらっしゃいますか。

岡崎 コロナ期間の頃にアニメ版の「僕のヒーローアカデミア」にハマっていたんですが、オープニングもエンディングも良い曲ばかりで。中でも菅田将暉さんが歌う「ロングホープ・フィリア」が大好きで、すごく救われました。

――どういう部分に救われたのでしょうか。

岡崎 菅田さんの歌声も素晴らしいですが、歌詞がすごく刺さって。どん底を経験したからこその思いが綴られていて、それが「ヒロアカ」のストーリーとも相まって、そのときの私の気持ちにリンクしたんですよね。どう頑張ればいいのか分からなくなったときや、行き詰まったときに、「ロングホープ・フィリア」を聴くとエネルギーが湧いてくるんです。

――そもそも、どうして「ヒロアカ」を見ようと思ったんですか。

岡崎 もともとアニメは詳しくなかったんですが、「鬼滅の刃」をきっかけに、いろいろなアニメを見始めるようになって。そのときに「ヒロアカ」をお勧めされて見たら、こんなに熱いヒーローアニメがあるんだと感銘を受けて、映画版を映画館に見に行くぐらい好きになりました。

――ちょうど今、「ヒロアカ」の第7期が放映されていますよね。

岡崎 まだ見れていないんですよね。早く追いつきたいです。

――ちなみに推しのキャラクターは?

岡崎 うわー、難しい……。王道過ぎますが、轟(焦凍)くんですね。轟くんの力を持っていたら最強じゃないですか。だって炎と氷ですよ!

――最近は、どんなアニメを見ているんですか?

岡崎 まだ見始めたばかりなんですが、いろんな人に勧められて、ゆるゆると「STEINS;GATE」を見ています。

――誰かに勧められてアニメを見ることが多いんですか?

岡崎 多いですね。そのほうが絶対に面白いだろうという安心感がありますし、お勧めしてくれた方との会話も盛り上がりますしね。

――「ヒロアカ」繋がりで、同時期に連載が完結した「呪術廻戦」はいかがですか?

岡崎 大好きです!『劇場版 呪術廻戦 0』も映画館で見て、音の良さにびっくりしました。

――相当アニメにハマっているんですね。

岡崎 そうですね。海外の人が熱狂する気持ちも分かるぐらい日本のアニメはレベルが高くて。ずっとアニメを見てこなかったので、今さらですけどたくさんの感動をもらっています。

Information

『はじまりの日』
2024年10月11日(金)より全国ロードショー

出演者:中村耕一、遥海、高岡早紀、山口智充、岡崎紗絵、羽場裕一、秋野暢子、麿赤兒、竹中直人ほか

監督&脚本&プロデュース:日比遊一
劇中歌プロデュース:Mayu Wakisaka (ソニー・ミュージックパブリッシング)

かつてロックスターとして一世を風靡した「男」(中村耕一)。ある事件がきっかけで、音楽を封印し、ビルの清掃会社で働きながら質素に暮らしている。仕事場とアパートを往復し、生きる意味を問う事すらしない男の日々。かつて男のファンだった同僚の寺田(山口智充)が唯一心ゆるせる相手だ。男の隣人は会社の同僚の「女」(遥海)だった。夜な夜な女と母親(高岡早紀)の激しいやり取りが男の部屋に響き渡ってくる。ある日、公園で一人口ずさむ女の歌声に大きく心を揺さぶられる男。それをきっかけに男の日々は、ゆっくりと動き出す。男は、女の才能を確信し、昔の同僚である音楽プロデューサーの矢吹(竹中直人)にその歌を聴くよう頭を下げる。矢吹に断られながらも通い詰める男。女の可能性を信じたアシスタント望月(岡崎紗絵)のサポートもあり、女は次第にチャンスを掴んでいく。そして男もまた自分の歌が、他人の心に灯をともすことに気づかされる出来事が……。

公式サイト
X

岡崎紗絵

1995年11月2日生まれ。愛知県出身。2015年より俳優として実績を重ね、代表作ではドラマ「教場Ⅱ」、「ナイトドクター」、「オールドルーキー」、「アイのない恋人たち」、「マウンテンドクター」など、話題作に出演。「花嫁未満エスケープ」では主演を務めた。映画では、今泉力哉監督の恋愛群像劇『mellow』(20)でヒロイン役を好演。近年の映画出演作に『名も無い日』(21)、『シノノメ色の週末』(21)、『緑のざわめき』(23)、『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』(24)など。現在、ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」に出演中。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI