中学時代に知り合った仲野太賀とは映画と音楽の趣味が合った
――ここからキャリアについてお伺いします。お芝居に興味を持ったきっかけをお聞かせください。
間宮 初めて芝居というもののすごさを感じたのは、中学生のときに観た映画『手紙』(06)です。今回、「ハスリンボーイ」でタモツを窮地から救う池袋の道具屋・九条を演じた(玉山)鉄二さんが出演されているんですが、素晴らしいお芝居で衝撃を受けたんです。
――どういったところに衝撃を受けたのでしょうか。
間宮 その前から映画は好きだったのですが、両親の影響で洋画を見ることが多かったんです。でも『手紙』を観たときに、役者が作品の中に入ってそこで役を演じることによって、人に感動を与えることができるんだと、今までとは違う捉え方をしました。映画の楽しみ方が一つ増えたというか、それをきっかけに映画を深く掘るようになりましたね。
――深く掘るというと?
間宮 それまではレンタルショップに行っても、人気ランキングに入っている映画や世間で話題になっている映画をメインに観ていたのですが、旧作コーナーにある映画を掘っていくようになったんです。ミニシアターや名画座などにも通うようになりました。
――当時、身近に映画の趣味が合う友達はいましたか?
間宮 中学1、2年生のときに、人づてで仲野太賀と知り合ったんです。まだ僕は役者をやっていなかったんですが、太賀とは映画も音楽もものすごく趣味が合って。一緒に映画だけじゃなくライブも観に行きました。それこそ名画座に行くこともありました。鮮明に記憶に残っているのは『ホーリー・モーターズ』(12)で、レオス・カラックス監督の13年ぶりの長編映画ということで、二人で新宿シネマカリテまで観に行きました。
――どういう映画に惹かれることが多かったんですか。
間宮 エンタメ要素の強い作品も好きですし、実録っぽい作品も好きですし、抽象的な映画も観ます。ジャンルを問わずですが、カラックス監督は好きな監督ですし、日本だと鈴木清順監督の映画が好きです。
――音楽だと、どういうアーティストを仲野さんと聴いていたんですか?
間宮 銀杏BOYZ、くるり、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを始めとしたチバユウスケさんのやっていたバンドなどを聴いていました。