アイドル活動中も俳優になりたりという目標は一切揺るがなかった
――2017年にアイドルグループのメンバーとしてデビューしますが、もともと歌とダンスに興味はあったんですか。
上原 興味ゼロではなかったのですが、どちらも経験はなくて。他のメンバーは、過去に別のグループでアイドルをやっていたり、ミュージカルに出ていたり、すでにお仕事を経験している子たちばかりでレベルが高かったんです。全くの未経験から始めたのは私一人だったので、最初はついて行くのが大変でした。「早く追いつかなきゃ!」という気持ちで、こっそり個人的にボイトレとダンスレッスンに通って。がむしゃらに頑張った経験は今も活きていますし、糧になっています。
――アイドルグループを経験したことでお芝居に活きていることはありますか。
上原 最近お芝居の先生に「堂々としているね」とよく言ってもらえるんです。中学生の頃からアイドルで培った経験で、自分の見せ方や、人前に堂々と立つということが鍛えられたからだと思います。
――デビュー当時から舞台度胸はあったのでしょうか。
上原 アイドルを始めた頃は13歳だったので、お仕事という感覚も分からず、もちろん緊張はしましたが、ステージに立っても平常心でやれていたのかなと思います。
――アイドル時代もお芝居への思いは変わらなかったんですか。
上原 変わらず夢を持ち続けていました。約5年半、アイドル活動を続けたのですが、俳優になりたりという目標は一切揺るぎませんでした。20歳を目前にしたとき、真剣に自分の将来について考えて、お芝居がやりたいと改めて思ったので、グループ卒業を決心しました。
――卒業前に、グループとしてではなく個人で舞台に出ていますよね。
上原 『SHOW BOY』(21)というミュージカルと、『15少⼥漂流記』(23)という舞台に出させていただきました。『SHOW BOY』はプロデューサーの方がライブかSNSで私のことを知ってくださって、声をかけていただきました。『15少⼥漂流記』は、『SHOW BOY』を観に来ていた方からお声をかけていただいたのでうれしかったですね。
――初めて経験した舞台はいかがでしたか。
上原 それまで本格的なお芝居の経験がなくて、ずっと憧れていたんですが、『SHOW BOY』をやったとき、想像以上に楽しくて。憧れだった気持ちが、お芝居で生きていきたいという確信に変わったので、初舞台は特別な思い出です。それが高校3年生のときで、大学受験を控えて、将来のことを考え始めたタイミングでもあったので、私にとってターニングポイントになりました。
――大学進学は早い段階で決めていたんですか?
上原 ずっと迷っていたのですが、昔から父に大学は行ってほしいと言われていたので、芸能活動も応援してくれていたし、その期待に応えたいというのが大学進学を決めた大きな理由です。
――アイドル活動、初ミュージカル、大学受験が同時進行って相当ハードですよね。
上原 お仕事が大好きなので、忙しいのが苦じゃないんです。忙しければ忙しいほどワクワクするんですよね。
――2023年3月にグループを卒業して、同年10月アミューズに所属、芸名を現在の上原あまねに変えて新たな活動を始めます。
上原 ずっとグループで活動していたところから、個人になったので、ちゃんと自分自身で責任を持ってプロとしてやっていかなきゃいけないという意識は、この1年で強くなりました。過去に出演した舞台のときは、基礎的な知識も知らない状態で、いきなり実戦でやるしかないという状況でした。アミューズに入って、本格的にお芝居のレッスンを受けさせていただいているので、感覚でやっていたときよりも、お芝居の深みみたいなものにハマっているなと感じます。
――現在、大学3年生ですが単位はいかがですか?
上原 意外と順調です(笑)。
――大学で学んでいることで、お仕事に活きていることはありますか。
上原 映画、ドラマ、マンガ、CMなどの物語を分析するゼミに入っているので、演者とは違った視点で、「この物語を作った人はどういう気持ちなんだろう」というところまで考えられるようになりました。
――今後挑戦したい役は何でしょう。
上原 今はいろんな役をやってみたくて。「ウイングマン」は学園モノと特撮が掛け合わさった作品ですが、ホラーだったり、キラキラな青春だったり、たくさんのジャンルがあるので、いろんな作品に出演したいですし、桃子みたいに周りを明るくするような役を、これからもやっていきたいです。もちろん王道ヒロインもやってみたいですが、私は負けず嫌いな一面もあるので、気が強くて、毒があるような女の子にも挑戦したいですね。大きな目標としては、朝ドラに出たいです!
Information
ドラマチューズ!「ウイングマン」
毎週火曜 深夜24時30分〜25時00分
放送局:テレビ東京、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送、テレビ大阪
※テレビ大阪では毎週金曜深夜2時10分~放送
配信:「DMM TV」にて“独占”各話放送同時配信 ※初回のみ1週間先行配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東 HP・TVer)にて見逃し配信
出演:藤岡真威人 加藤小夏
菊地姫奈 片田陽依 上原あまね 丈太郎 大原優乃 三原羽衣 橘春軌
映美くらら 的場浩司 中山忍 菅原大吉 / 宮野真守
大塚明夫 戸松遥 関智一
原作:桂正和『ウイングマン』<集英社文庫(コミック版)>
監督・アクション監督:坂本浩一
脚本:山田能龍 西垣匡基 中園勇也
オープニングテーマ:BLUE ENCOUNT「chang[e]」(Sony Music Labels Inc.)
エンディングテーマ:Nowlu「yoin」(バンダイナムコミュージックライブ)
エグゼクティブプロデューサー:伊藤和宏(DMM TV)
プロデューサー:倉地雄大(テレビ東京) 前田知樹(テレビ東京) 山田真行(東映ビデオ)
制作:テレビ東京 東映ビデオ
制作協力:DMM TV
製作著作:「ウイングマン」製作委員会
PHOTOGRAPHER:YASUKAZU NISHIMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE:RAISHIROU YOKOYAMA,STYLIST:kyon