人がいっぱい集まって、ハッピーな気持ちが集まると、世界を良い方向に変えていく

――アルバムタイトルにちなんでパンクにハマったきっかけをお聞かせください。

misaki 父はレゲエが好きでボブ・マーリーやUB40なんかを聴いていたんですが、母がバンドサウンド好きで、パンクも好きでしたし、PERSONZなど日本のバンドも聴いていました。記憶にはないんですが、幼少期にTHE BLUE HEARTSのライブにも連れて行ってくれたみたいで、そういう環境で自然とパンクに触れていたんですよね。その後、お母さんがインディーズのバンドでSTOMPIN’BIRDやDONUTMANにハマって、私も小学生の頃からライブハウスに通うようになったんです。

――バンドを始めたきっかけも両親の影響ですか?

misaki 父と母は楽器ができないんですけど、兄が二人いて、長男がベース、次男がドラムをやっていたんです。二人ともギターも弾けたので、家に楽器があって、それを借りて弾くようになって。中学生になったらバンドをやるのが当たり前という育て方をされていたので、中学2年生のときにSpecialThanksを結成しました。SpecialThanksでやった初ライブは、グリーン・デイの「アメリカン・イディオット」とハイスタ(Hi-STANDARD)の「dear my friend」の2曲をやりました。実はそのときもスリーピースで、私がギターとボーカルだったんです。

――まさに新体制で中学生時代に原点回帰したんですね!お兄さんもパンク好きなんですか?

misaki 長男はロカビリーが好きで、次男はポップ・パンクが好きでした。

吉田 みんなバラバラだ(笑)。

misaki 家族がいろんなCDを持っているので、その辺のジャンルは買ったことがなくて、私は浜崎あゆみさんや宇多田ヒカルさんのCDを買っていました。

――吉田さんはいかがですか。

吉田 2個上のお兄ちゃんがハイスタ(Hi-STANDARD)を聴いていて、中学1年生ぐらいから自分も聴くようになりました。すでにハイスタは活動休止状態だったんですが、それをきっかけにSHAKALABBITS やTHE BOOGIE JACKが好きになって、今でもカラオケで歌います(笑)。その後、『ストリートロックファイル』という音楽誌があって、毎号コンピレーションCDが入っていたんですけど、それをチェックしていく中でELLEGARDENや藍坊主に出会い、青春パンクを聴くようになって。SQUEEZE!!やムラマサ☆などスカも聴いていました。そこからHAWAIIAN6、BRAHMAN、そこからの派生でTOTALFAT、Northern19、dustboxとメロディック直系を追っていました。

――ライブにも足を運んでいたんですか?

吉田 住んでいたところが田舎過ぎて、ライブとは無縁だったんです。高校1年生になって、Ken Yokoyamaさんが3rdアルバム『Third Time’s A Charm』のツアーで地元の新潟市に来たので、初めてライブを観に行って、そこからライブハウスにハマりました。

――ドラムを始めたのはいつ頃だったんですか。

吉田 お兄ちゃんが中学3年生のときに文化祭でハイスタやモンパチ(MONGOL800)の曲をカバーしていて、「いいな」と思って、自分たちも中学3年生になったら文化祭でやろうぜと友達と話して、ドラムを担当することになったんです。それで高校生になって、ほぼ文化祭と同じメンバーでハイスタやHAWAIIAN6、locofrankなどのコピーバンドをやっていました。その当時は年に何回かライブをする程度でしたけどね。本格的に音楽をやろうと思ったのは大学生になって、21歳のときです。

misaki  SpecialThanksは私が高校3年生のときに、全国流通でファースト・アルバムを出しましたけどね(笑)。

吉田 早過ぎて訳が分からないよ(笑)。僕が高校3年生のとき、PIZZA OF DEATHから出たオムニバスCDでSpecialThanksを知ったんですけど、それを聴いたときに、「俺のドラムのほうがいいじゃん!」と友達に言ったのを今でも覚えています(笑)。今考えたら、それも運命ですね。

――アルバムを引っ提げての全国ツアーが開催中ですが、意気込みをお聞かせください。

misaki 『PUNK RECORDS』は今まで以上にシンガロングできるところがある曲を詰め込んでいるので、みんなと一緒に会場で歌って、エネルギーを大放出させて。人がいっぱい集まって、ハッピーな気持ちが集まると、世界を良い方向に変えていくんじゃないかなと思います。そういうエネルギーにあふれたパワフルなツアーにしたいです。

Information

『PUNK RECORDS』
好評発売中!

■Type-A(DRR-1002) CD only 永久仕様盤 16Pブックレット 特製ステッカー1枚封入 税込み 3,300円

■Type-B(DRR-1003) 初回限定盤 CD+スペシャルライブ音源CD2枚組 16Pブックレット 特製ステッ カー 5枚封入 豪華三方背仕様 税込み 4,400円

■Type-C(DRR-1004) 初回限定DX盤 完全限定生産セット CD+スペシャルライブ音源CD2枚組+ライ ブ音源3曲入りプレイボタン(充電ケーブル イヤホン付き) 16Pブックレット 特製ステッカー13 枚全種類封入 豪華三方背仕様 税込み 6600円

【アルバム収録曲】
1. Dawn…
2. New future
3. 地球防衛軍
4. OH! LOVE! 幻!
5. Romance
6. Hey! Sunny!
7. 30s PUNKS
8. kirei
9. 96 (Album version)
10. Ringling Go!
11. POWERFUL POWER
12. リトルワンダー
13. Don’t you see

【PUNK RECORDS release tour 2024-2025】
2024/11/17(日) 北海道 札幌KLUB COUNTER ACTION
2024/11/24(日) 新潟 LiveHall GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2024/12/7(土) 神奈川 横浜BuzzFront
2025/1/12(日) 宮城 仙台ROCKATERIA
2025/1/18(土) 広島 ALMIGHTY
2025/1/19(日) 兵庫 神戸 太陽と虎
2025/1/25(土) 大分 club SPOT
2025/1/26(日) 香川 高松TOONICE
2025/2/8(土) 愛知 名古屋UPSET
2025/2/9(日) 大阪 心斎橋Pangea
2025/2/24(月祝) 東京 渋谷Spotify O-WEST※TOUR FINAL

公式サイト

SpecialThanks

Misaki(Vo.Gt)、吉田 (Dr.Cho)を中心に活動しているロックバンド。愛称は”スペサン”。幸せな心、豊かな心を広げていくため、世界中にスペサンの音楽を届けている。パンクロックなサウンドを軸に、パワフルさと繊細さを持ち合わせた歌声で、人々の人生をカラフルに彩り続けている。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI