“グループの前進”スマイレージの楽曲披露ではリスペクトを
――グループは、スマイレージからアンジュルムに改名してまもなく10年を迎えます。川村さんと為永さんは改名後の加入でしたが、加入前にあったグループへの思いは?
川村 スマイレージさんが好きだったので、(3人ともグループOGの)佐々木(莉佳子)さん、室田(瑞希)さん、相川(茉穂)さんが新たに加入して、改名すると知り「どんなグループになっていくんだろう」とワクワクしました。高校時代はリリースイベントにも行ったし、田村(芽実)さんの卒業公演もチケットを取って、日本武道館の2階席からファンとして観ていました。
為永 ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)が好きでハロプロ研修生になってから、コンサートで帯同したときに「泣けないぜ・・・共感詐欺」と「君だけじゃないさ…friends」をリハーサルで観ていたんです。自分のパフォーマンスに納得できず、悩んでいた時期にちょうど聴いたのもあり、この2曲にはだいぶ励まされて。舞台裏で円陣を組んでいた先輩たちからは「頑張るぞ!」という気合いも感じられて、いいグループだなと思っていました。
――前進のスマイレージからの通算で、2024年4月でグループは15周年に。その後、夏の「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024」では、川名凜さん、松本わかなさんも加えた4人で、スマイレージの衣装を着てのステージもありました。
川村 ステージタイトルが「スマイレージ15周年(ハート)大好きステージ」だったので「大好きな気持ちは誰にも負けないぞ!」と思って、パフォーマンスしていました。アイドルフェスに“アンジュルムだけどアンジュルムじゃない”私たちとして出演するのも新鮮で、当時の衣装を着られたのもうれしかったです。
為永 特別な時間でしたね。(スマイレージ時代からのメンバーだった)竹内さんとの活動期間もあったんですけど、自分たちがオリジナルメンバーかのように立てたのはありがたくて。絶対に失敗できないステージだと思っていましたし、スマイレージのよさをたくさんの方に届けたい気持ちでいっぱいでした。
川村 スマイレージ時代のライブ映像をたくさん見て、私たちも、細かく確認し合ったよね。そういう意味でアンジュルムとしてのパフォーマンスより緊張したし、スマイレージへのリスペクトを最大限に表現できるように頑張ったので、ファンのみなさんも盛り上がってくださってうれしかったです。
――スマイレージの曲、アンジュルムに加入前、加入後の曲では、ステージでの緊張感なども違いますか?
川村 加入後の曲であれば自分流でパフォーマンスできますけど、オリジナルメンバーではなかった曲では、歌い方や踊り方がガラッと変わる感覚です。竹内さんがリーダーだった時代には、細かな振り付けを動画で撮影させてもらって、見ながら練習していました。その教えを後輩のメンバーに伝えていくのも大事だと思っていたし、この先も受け継がれていってほしいです。