新体制となって以降の曲で構成した初のフルアルバム“作詞作曲”でメンバー個々の思いが
――タイトルに「すべての『時』が未来につながる」という思いも込められた、初のフルアルバム『TEMPUS』はどのような作品となりましたか?
TAICHI タイトル案を出してくれたのはKAZUKIでした。2022年8月リリースの1stミニアルバム『NOVUS』と、意味も響きもリンクさせたかったので、ピッタリだと思いましたね。12月25日には、大阪・なんばHatchでのワンマンライブも控えていますし、僕らのめざす大阪城ホールでのライブにも繋げたいです。
KAZUKI 『NOVUS』も『TEMPUS』もラテン語で、『TEMPUS』には「時間」や「空間」という意味があるんです。最初は英語の「TIME」も候補にはあったんですけど、かれこれ結成から9年目となり、僕とKENTO、FUMIYAが入ってからの2年半近くで「昔を超えて、新しく前に進んでるよ」と、ファンのみなさんに伝えたい思いもありました。
――オリジナルメンバーのYUSUKEさんは、初のフルアルバムについていかがでしょう?
YUSUKE 今作は2年半近くに制作した楽曲のみで構成されていて、新体制のVELLE.Jを知ってもらうにはふさわしい1枚だと思っています。メンバーがそれぞれの曲を作詞作曲して、セルフプロデュースだからこそ思い入れも強いですし、新たな“出発”を象徴する作品となりました。
――それぞれ作詞作曲した楽曲から、思い入れの強い1曲も選んでいただきたいです。
TAICHI 僕は「美女ダンス」で、YouTubeにもアップされているMVを、めちゃくちゃ暑い日に撮影したのもいい思い出です。前作『NOVUS』で作詞して、KAZUKIが作曲してくれたチョコレートを魅力的な女性に例えた曲「超Chocolate」と類似した印象の曲で、今回の「美女ダンス」ではTikTok中毒をテーマにしました。“いったん見はじめたら流れてくる曲が頭に残るし、夜中もずっと見ちゃうよね”というコンセプトのもとで、作った曲です。
YUSUKE 僕の曲では「UNREAL」ですね。新体制となって初めて作詞作曲をした曲で、歌詞の「Don’t limit myself」には「自分に制限をかけず、殻も破りつつ進む」という思いを込めました。個人的に、夢の大阪城ホールでのワンマンに向けて書いた1曲です。
KAZUKI 前作『NOVUS』に続いて、リード曲を担当しました。タイトルは「Sway the time」で、今この瞬間を“どんなパッションで生きれるか”を表現しています。夢の大阪城ホールに向かって“ここで負けられへん”という思いが伝わったら、うれしいです。
FUMIYA 僕の作った「MY RULE」は、スケジュールが過密な時期に作ったんです。作詞作曲では、その瞬間に感じたことに重きを置いているんですけど、「VELLE.J 東名阪福 LIVE TOUR 2024 ” WEST SIDE HOOK “」だったり、驚くほどグループでの動きがあった時期に応援の声、ヘイトの両方が飛んでくる中で、すべてをひっくるめて楽しめるし騒げる曲を作りたくなったんです。アンチの人たちにも、何があっても「みんなで音楽を楽しもう」と言いたくて、結果、ハッピーな曲になりました。
KENTO 僕の「Because of」はバラード調の曲で、大人の濃い恋愛がテーマになっています。リーダー・TAICHIとの共作で、だいぶ思い出に残りましたね。歌詞を自分でバーっと書き出して、過去曲「SUNAO」の延長線上で、付き合ってから“ああしとけばよかった、こうしとけばよかった”という葛藤を表現しました。