スポーツに青春を費やしていたメンバーも“歌とダンス”の世界へ飛び込んだ5人のルーツ
――VELLE.Jで力を合わせる5人ですが、それぞれなぜ、エンターテインメントの世界に憧れたのでしょう?
TAICHI 音楽をはじめたのは10年ほど前、20歳の頃でした。小学2年生から大学まではずっと野球を続けてきて、音楽とは無縁だったんです。でも、男性アイドルがステージでキラキラしている姿を見て、憧れは抱いていました。中学時代、EXILEさんをきっかけにLDHさんのグループの曲を聴くようになったのは、大きな転機でした。だんだん、プロ野球選手の夢が芸能界へと変わっていって、大学時代にレッスンへ通うようになったんです。野球に打ち込みながら培った忍耐力は、グループ加入後も生きていると思います。
YUSUKE 小学校から中学校にかけてはサッカーをやっていて、高校進学のタイミングで「サッカーはもう趣味でいいかな」と思ったんです。高校時代は友だちとカラオケによく行くようになって、EXILEさんの(元メンバーの)ATSUSHIさん、TAKAHIROさんのパートを友だちと分けて歌っていたんですけど、ATSUSHIさんパートだった友だちが歌を褒められていて、悔しくなったんですよ。そこから、歌が上手くなりたいという気持ちが強くなって、地元のカラオケ教室に通ったのがエンターテインメントの世界へ進む第1歩でした。
KAZUKI 小学校から高校1年生までは、サッカーをやっていました。高校1年生で退部してからは何をしようかと思っていたんですけど、各地のツアーも熱心に追いかけていたEXILEさんの影響で、音楽がより好きになったんです。高校2年生で「音楽の専門学校があるんや」と知って、高校卒業後には実際に進学しました。その後、EXILEさんのオーディションに挑戦して落ちてしまったんですけど、情熱を捨てきれず、VELLE.Jに飛び込んで今があります。
FUMIYA 小学校時代には空手を習ったり、子どもの頃から興味を惹かれるものへと常に熱中する人生でした。目立ちたがり屋でもあり、何にしても「誰よりも先に上手くなって自慢したい」と人一倍思っていたんです。ダンスもそのひとつで、ダンスが上手ないとこに「負けたくない」と思ったのをきっかけに、どこで習うわけでもなく練習しているうちにハマっていきました。本格的に勉強したいと思ったのは、高校卒業後にダンスの専門学校へ通ってからです。専門学校時代には、野球のセレモニーで京セラドーム大阪のステージもサポート役で経験して、いつかは「自分が主体となって光を浴びたい」と思ったのが、今につながっています。
KENTO 育った田舎町で中学から高校にかけてサッカーに打ち込むかたわら、EXILEさんをよく聴いていたんです。通っていた高校に使われていない道場があって、ダンスをマネしていたら、たまたま来た校長先生が「もう使わないから、自由に使っていいよ」と言ってくれたんです。その日からは道場でダンスにのめりこんで、高校卒業後は音楽を学べる専門学校へ通い、本格的に学びはじめました。
――かつての情熱がそれぞれだったメンバーも、今や、VELLE.Jで一致団結しています。初のフルアルバム『TEMPUS』のリリース、そして、12月25日に行われるなんばHatchでのワンマンライブも経て、どのように進んでいきたいか。最後、リーダー・TAICHIさんに伺いたいです。
TAICHI 楽曲やライブのクオリティを、もっと向上させなければと思っています。2024年にあったツアーやワンマンライブの規模を2025年以降はもっと広げて、目標の大阪城ホールで近づけたいですね。僕らは関西がメインなので、日本全国各地に足を運んでみたいですし、生で音楽を届けられるライブにいっそう力をそそぎたいです。
VELLE.J
5人組Vocal Group 2022年7月31日メンバーの再編成を経て 新たな5人で活動を再開。 同時に発売されたミニアルバム『NOVUS』は、 手売り販売のみにも関わらず、 8ヶ月という異例の速さで1万枚を完売した。 “J-HIPHOP”をメインとし”カッコよさ”と”分かりやすさ”を 兼ね備えた楽曲をコンセプトに、メンバー全員が作詞作曲を手掛け、 衣装やステージ演出に至るまで全てセルフプロデュースで行っている。 2024年には初の全国ツアーを大盛況に納め、 同年12月25日にはなんばHatchでのワンマンライブも決定している。 “関西若手NO.1″とも呼び声の高い彼らの勢いは誰にも止められない。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO