GENICがそれぞれの飛躍を見せた2024年を語る

──GENICにとって、7都市7公演など、2度の全国ツアーを行った2024年。振り返ってみてどういう1年でしたか?

西本 今まではどちらかというと、キャッチボールや練習試合みたいな経験で、あまり公式戦はなかったようなイメージだったんです。でも今年は公式試合の多い1年だったなと思うし、1試合のための練習も解像度が上がっていった1年でした。

──宇井さんは、10代最後の年でした。

宇井優良梨(以下、宇井) ツアーを年に2回もできたことがうれしかったし、思い出がたくさんあります。常に新鮮な気持ちでやっていたんですが、たとえば1週間しか経っていないのに1カ月前に感じるくらい、濃い出来事が詰まった1年でした。

──西澤さんは髪型を変えたんですね。

西澤呈(以下、西澤) 切りました。なので、お風呂が早くなったというのが一つ(笑)。もう一つは、やれることをやったという1年でしたし、さらにやりたいことも増えたので、来年はたくさんそれを叶えていけるようにしたいです。

小池  グループとしては右肩上がりという状況の中、今年はより上昇気流に乗れた1年だったと思うんですが、そうなると乱気流が起こったりするんですよね。そういうのも乗り越えながら上を目指して、来年は通過点として武道館があり、さらに先を見据えたいです。GENICには昔からファンの方々と約束してきた会場があって、そこに辰己選手は数えきれないほど立たれています。

──ドーム球場ですね。

小池  はい。来年は武道館をバネにして、もっと飛躍できるようにという思いを強くした1年だったと思います。

──雨宮さんはいかがですか。

雨宮翔(以下、雨宮) 振り返ると、常に走っていたという印象です。ツアーも1年で2回やって、僕自身も初めて舞台を2本やらせてもらいました。

──ミュージカルにも進出しました。

雨宮 新しい経験ができたし、新しい景色も見させてもらえて、GENIC以外の場所で培ってきたものも多い年でした。今までもGENICの活動で、いろんなことを経験して、たくさん吸収してきたんですが、「お前はまだまだ頑張れるんだぞ!」と自分を鼓舞できるような1年でした。

──増子さんは舞台「千と千尋の神隠し」でロンドン公演も経験されました。

増子敦貴(以下、増子) こんなに使うときがあるのかと思うくらいパスポートが活躍した1年でした。いろんな景色を見せていただいてありがとうという気持ちの一方、ライブでお客さんを増やす還元率が低すぎたなと思っていて……。申し訳ないなと思いつつ、その思いを糧にまた頑張ろうという前向きな気持ちもありつつ……気持ちのパフェですよね。

──パフェというと?

増子 悔しさも、喜びも、刺激的な部分もパフェになった状態なので、来年はそれを食べて、さらに飛躍したいと思います。

──金谷さんはいかがですか。

金谷鞠杏(以下、金谷) いろんなチャレンジをグループとしても個人としてもできた年であり、ちょうどいい1年でした。ちょうどいいというのは、自分に起きることって、今の自分にちょうどいいことしか起きないと個人的に思っているので、自分のレベルをもっと上げれば、ちょうど良いレベルが上がって、何か必要なことが起きるんですよね。そういうふうに素直に受け入れる態勢みたいなものが自分の中にできたんです。あと去年よりもメンバーとはるかにコミュニケーションの量が取れたなというのがあって。それは音楽を通じてでもそうですし、話し合いでもそうですし、それを来年も継続してやっていけたらなと思います。