フェスはあまり着飾らずにステージに出ていくようになった
――2024年はたくさんの音楽フェスに出演しましたが、ファッション面で意識していたことをお聞かせください。
Novel Core 海外のラッパーやロックミュージシャンを見ていると、「ファッションは我慢」というスタンスで、真夏に開催するヒップホップフェス「Rolling Loud」なんてカンカン照りのメインステージ上で、めちゃくちゃ分厚いGUCCI(グッチ)のダウンジャケットなんかを着ているんですよね。「それ動きづらいでしょう?」みたいなBALENCIAGA (バレンシアガ)のDEFENDERを履いて踊るとか。僕はそういうのを見て育った世代で、白Tシャツにブカブカのリーバイスにティンバーランドのブーツを履くみたいな世代のヒップホップファッションからは直接的な影響を受けていないので、足し算のファッションに憧れを持っていた時期が長かったんです。だからステージに立つときの衣装も同じ感覚で、ずっと足し算のファッションでやってきました。それが今めっちゃ変化していて。
――どのように変化したんですか?
Novel Core 今年は野外フェスにたくさん出させてもらったんですが、気候的に足し算のファッショは無理すぎて、パフォーマンスにも悪影響が出てしまう。だから春フェスの終わりぐらいから、タンクトップやTシャツ1枚など、どんどんシンプルになっていって。どうせ脱ぐし、ジャケットを羽織るのもやめようとか、あまり着飾らずにステージに出ていくことが多くなりました。
――4月28日に出演した「ARABAKI ROCK FEST.24」の写真を見ると、すでにタンクトップを着ていますね。
Novel Core 4月下旬の時点で暑かったですからね。僕のライブは激しくて、ステージの端から端まで走り回るので汗が止まらないんですよ。そもそも汗っかきですし。
――シンプルなファッションでも、ご自身の中でおしゃれに見せるテクニックはありますか?
Novel Core タンクトップだとRick Owens(リック・オウエンス)を着ることが多いんですが、基本の形が同じでシンプルな分、アクセサリーで遊ぶことを心がけています。首元が変わるだけで全然違いますからね。最近お気に入りで付けている今日のリングも、上野にある「GINZO」というお店の店主さんがやっている「ROSH」というブランドのものです。
――ROSHはお一人でやられているので、商品も少ないですよね。
Novel Core 限られていますよね。僕が知ったときは今の店舗になっていたんですが、もともとはアメ横にあるCASTLE-RECORDSの並びでやられていて。改めてシルバーアクセサリーを集めようと考えたときに、いろいろ調べたり、友達に聞いたりとかして。以前、近くに住んでいたのもあって、近所だからとGINZOに行ったら、店主さんも僕のことを知ってくださっていて。いろいろ相談に乗っていただいて。
――アクセサリーはどのように保管されていますか?
Novel Core できる限り綺麗な状態でアクセサリーケースに並べたいので、その中に入れて、シルバー磨きなどは別に保管しています。
――シルバーって放っておくと、すぐに酸化しますからね。
Novel Core 真っ黒になりますよね。毎日できる限り自分でケアするようにしていて。それこそライブとかで汗だくになると、指輪も真緑になるんです。だから日頃から、できる限り自分でケアするようにしています。
――ライブは全て私服で出ているんですか。
Novel Core そうですね。衣装で出たことのあるライブは数えるぐらいしかありません。今年、衣装で出たのは「BMSG FES’24」ぐらいかな。スタイリングが入るときも、仲良しのスタイリストさんと直接やり取りさせてもらって。基本、同じお店を回っているので、こういう路線で行きたい、こういうシルエットにしたいと細かく打ち合わせをするようにしています。