アンジュルムの卒業後には後輩の成長も実感「あっち側に行きたい」原点となったハロプロ加入の背景

――アーティストとしての礎には、約12年間を過ごしたハロプロでの活動がありました。そもそもなぜ、アイドルの世界に飛び込んだのでしょう?

竹内 アイドルが好きで入ったのではなく、ハロプロが好きだったんです。℃-uteさんが結成したての頃から、幼いながらに色んなグループのライブにも足を運んでいました。ステージに立っている先輩方々とが楽しそうだから「私もあっち側に行きたい。メンバーと会って、一緒に踊りたい」と思ったのをきっかけに、オーディションを受けたんです。当初はデビューへの意識もなく、習いごとを楽しんでいた感覚で、公演のリハーサルがある日に小学校で遊んでいたら、迎えに来たお母さんに「今からお仕事だよ!」と怒られるほどでした(苦笑)。でも、それをきっかけにちゃんとしなきゃと思いましたね。

――当初、ハロプロエッグの一員として活動がスタートしましたが、2011年8月にスマイレージ(現・アンジュルム )のサブメンバーとして加入したのは、大きな転機だったのでは?

竹内 オーディションを受けたはいいものの、受かると思っていなかったんです。審査初期の映像は見返したくないと思うほどで、髪型も寝癖のまま、メイクもせずに挑んでいました。どうせ落ちるだろう程度の意気込みだったので、合宿にも進んで「合格しました」と言われたときは、予想外でビックリしましたね。でも、デビューとなってからは、頑張ろうと思いました。じつは、スマイレージのオーディションに受からなければ、ハロプロエッグを辞めようと思っていたんです。勉強が苦手で、当時は「オーディションに落ちたら、すぐに受験勉強の対策をしなきゃいかん」と家族会議が開かれるほどだったので、ホッとしました。

――その後、スマイレージからアンジュルムへの改名も経て、2019年6月にはグループの2代目リーダーに就任しました。

竹内 コロナ禍となる直前にリーダーになったとたんに、メンバーの卒業が続いたんです。正直、メンタルがきつかったのもあったんですけど、コロナ禍の影響で世間的に活動を制限せざるをえなくなった期間が、自分にとっていい意味でリセットできる時間だったなと思います。他のみんなも、グループのために何ができるかと考える時間になっていた気がします。

――自身の卒業後も変化の続くアンジュルムを、どのように見守っているんでしょうか?

竹内 ライブを見学しながら、はたから見て「楽しいグループだな」と思っています。できるなら、自分がいた時代のアンジュルムのステージも見たくて、パフォーマンスを見ても絶対に面白かったんだろうなと思うんです。今は、素直にファンとしてステージを眺めていて、かわむーの卒業公演では、(伊勢)鈴蘭の歌での成長にビックリしました。心にすっと刺さるような歌声で、安心して聴いていられると思って。そんな発見も、卒業したからこその楽しみですね。卒業後の曲も聴いていて、「RED LINE」や「悠々閑々 gonna be alright!!」が特に好きです。