プロセカによって楽曲が新たな展開を見せる

――お二人はこれまでにもプロセカに楽曲を書き下ろしていらっしゃいます。プロセカに楽曲を提供するようになってファンの方々からの反響はいかがでしたか?

sasakure.UK 多くの方が聴いてくださって、歌ってくれて、感想もたくさんいただきました。僕の作った「トンデモワンダーズ」がSNSでバズったり、思わぬ方向に広がりを見せていく様子が、まさに“ワンダーランズ×ショウタイム”そのもので、とてもうれしかったです。

じん 曲だけを投稿するのとは違って、ゲームをプレイしてくれた方は、シナリオやキャラクターとリンクさせながら聴いてくれます。物語の世界観も込みで反応をいただけるのが新鮮でうれしいですね。

――ボカロPとしてキャリアを積み重ねてきたお二人ですが、普段から交流はあるのでしょうか?

sasakure.UK 最近は家に遊びに来てもらったり長電話したりしてるんですが、最初は渋谷にご飯に行きましたよね。

じん はい。僕のアルバム『メカクシティリロード』に収録されている「マイファニーウィークエンド」という曲はsasakureさんにアレンジをしていただいたんですが、尊敬し過ぎるあまり気軽に声をかけられなくて……。

sasakure.UK  いやいや、気軽に誘ってください(笑)

じん もっといろいろご一緒させていただければうれしいです。

sasakure.UK こちらこそ、ぜひよろしくお願いします!

sasakure.UK

――もしも現実に「セカイ」があったら、ご自身のセカイやミクはどんな姿をして現れると思いますか?

sasakure.UK 僕のセカイは「終末」って感じのアポカリプス感に溢れていると思います。半分消えかけていて、周りには小さな機械が動き回っているような(笑)。じんさんのセカイは「夏!」というイメージがあります。

じん え!?

sasakure.UK 真っ青な空の下で、みんなで集まって楽器を弾いている情景が浮かびます。

じん わぁ……確かにそうかもしれない。僕は田舎で育ったので、周りに何もない景色に囲まれて育ちました。高くて青い空がひたすら広がっている。無意識のうちに、そんな映像が原風景としてあるのかもしれません。