ミーハー心で芸能界に「自信を持っていなければいけないお仕事」と持論も

――グラビアのお仕事をはじめてから、心境の変化は?

大原 主役としてカメラの前に立たなければいけないですし、ネット上の評価や言葉を受けて、心を保つのが大変な時期もありました。でも、吹っ切れたんです。前作の写真集で「ラスト王道グラビア」をやりきって、25歳まで年齢を重ねたのが理由かなって思います。

――元々、芸能界入りのきっかけは、9歳で受けた「天才てれびくんMAX」(NHK Eテレ)のオーディションだったそうですね。

大原 3歳からダンスを習っていて。番組に出演するてれび戦士の方々と一緒に歌って踊れる企画のオーディションを知り「テレビの世界の人たちに会ってみたい」と思い、ミーハー心でオーディションを受けたのがきっかけでした。

――そこから15年が過ぎて。昔の映像を振り返る機会もありますか?

大原 実家で両親が記録してくれているので、帰省したときはたまに見ます。学生ながらにプロとしての自覚を持てるようになったのは、グループ時代に色んな経験をさせていただいたからですし、我ながら「よく頑張っていたな」と、フッと思い出します。

――長く芸能界で活動しての成長は感じていますか?

大原 自信をもってお仕事へ取り組めるようになったと思います。表立って主張することでないと思いながらも、やっぱり、どこかで自信を持っていなければいけないお仕事だと思うんです。経験を重ねるにつれて、やりたいことも変わってきて、今は「俳優に没頭したい」と思っています。過去に、事務所の方に「演技をやりたいです」とアピールして、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)のオーディションを受けたのがターニングポイントだったんですが、演技をもっときわめたいです。

――最後に、目標を叶えるため、日頃から取り組んでいることもあれば伺いたいです。

大原 25歳までは想像していたとおりに、歩んできたなと思っているんです。近い将来の目標を立てるのはわりとやっていて、最近では心にとどめず、同じ思いで一緒に進んでいけるように、周囲のスタッフさんに、目標をあえてお伝えしているんです。自分を大切にしながら、充実させていければと思います。

Information

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大原優乃

1999年10月8日生まれ。鹿児島県出身。2009年NHK教育テレビ「天才テレビくんMAX」のオーディションに合格し、ダンス&ボーカルグループ・Dream5を結成。2014年に「ようかい体操第一」が大ヒットし、同年の「NHK紅白歌合戦」に出場。その後はソロでグラビアアイドルとして人気を博し、2019年にはカバーガール大賞を受賞。その後、女優として活躍の幅を広げ、ドラマ「ゆるキャン△」「あせとせっけん」「おいしい給食season3」など人気作に多数出演。今後は、2025年1月期テレビ東京「週末旅の極意2」や舞台「CRIMINAL FOUR-愛しき大悪党-」への出演が決定している。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO